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コンサルティングファームから投資銀行への転職

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コンサルファームは高給かつ成長が見込める、クライアントへの貢献度を背景に働き甲斐も大きいということで、長年ハイクラスの人材にとって人気の高い職種です。一方で、激務・厳しい成果主義、スキルが蓄積することにより転職市場でも付加価値が高いといったことを背景に、コンサルファームを去っていく人もまた常に多いです。

数自体は少ないもののコンサルファームを去っていく方のポストコンサルとしての転職先として一定の人気があるのが、コンサルファームに並んで高給な職種であるイメージのある投資銀行です。今回は実際にコンサルファームから投資銀行業へ転職したAさんの体験を元に、総合コンサルファームから投資銀行へ転職する上でのポイントをまとめました。

何故コンサルティングファームを退職しようと思ったか

Aさんがコンサルファームからの転職理由ですが大きく3点あったとのことでした。

スキルセットのアンマッチ

1点目はスキルセットがプロジェクトとマッチしていなかったことでした。コンサルに入社した社員がどのようなプロジェクトに参画するかは、ある程度社員のヒアリングに基づいて決められます。総合コンサルファームの場合は幅広いジャンルのプロジェクトが各チームあるので、「プロジェクトの選択肢も大きい」というのが入社前のイメージでした。

しかし、実際にはその時に空きのあるプロジェクトには限りがあって、なかなか自分の思い通りのプロジェクトに参画できるわけではありません。AさんはITの素養は全くなかったのですが、その時空いているプロジェクトで参画しうるプロジェクトがそれしかなかったということで、金融機関へのシステム更新プロジェクトでした。

 

この点については「そもそもどのようなプロジェクトに参画したいかといったビジョンが明確でなかった部分もある」とAさんは自省するように話していました。

 

 

コンサルティングファームに入社しても必ずしも希望のプロジェクトに配属となるわけではありません。特にパフォーマンスが今ひとつの場合は自分の希望よりもファームの都合が優先される傾向が強まります。

 

クライアントへのバリュー 

2点目は社会への、クライアントへの貢献性にかかるイメージの乖離でした。Aさんのプロジェクトは大手向けのシステム更新でした。確かにシステム更新それ自体は金融機関にとっては一定の重要性はあったのですが、「金融機関が大手だったこともあり、そもそもコンサルファームが入らなくてもできてしまうのでは?という印象があった」状況でした。実際Aさんが参画する頃には大枠の方向性は決まっていて、その気になればSEと金融機関だけで進めてしまえそうなプロジェクトでした。

 

そもそも金融機関側のカウンターパーティーの影響力が大きいことから、実質的には「その人の意見を通すために外部からのその人をサポートする資料とプレゼンを提供するのがプロジェクトの役割となってしまっていた」とのことでした。「おそらくそもそも私のスキル不足もあるのだが、一体このプロジェクトが何のためにあるのかよくわからなかった」とAさんは振り返っていました。

実際に作成する資料についてはこちらを御覧ください

コンサルに転職する前に読みたいプレゼン・パワポ資料

 

比較的低単価なプロジェクトに多いですが、このような場合はあります。

 

コンサルティングファームの年収が安い

3点目は単純に待遇面でした。「はっきりいって、TopTierの戦略コンサルファームを除けば、給与レベルは大したことない。私が所属していたコンサルファームで言えば、ディレクタークラスまで昇格すればかなり特筆した水準になるが、そこまで到達する人は一握りだし、若手の年収は高くない」とのことでした。Aさん自信は評価面で思わしくなかったことは認めつつ「例え評価されている社員でもシニアクラスに抜擢されない限り給与の天井も知れているので正直一般的な想像ほどは稼げない。あくまで定性的な話にはなるが、殆どの社員は『想像ほど稼げず』終わってしまう」とのことでした。 以上のようにスキルセットとの不一致、仕事の貢献性への疑問、待遇面への充足感の低さ、と言った3点がコンサルファームから離れる理由となったようです。

何故投資銀行に転職したのか

続いてなぜ投資銀行を志望したのか、改めて振り返ってもらいました。 次章で説明する「活かせるスキルがあった」ことを除くと、2点に集約されました。

圧倒的に年収が高い

1点目は何と言っても待遇でした。Aさんがその後入社したのは外資系ではなく、日系の証券会社の投資銀行部門です。「それなりの規模ではあるが、あくまで日系の証券会社」とのことでした。従って給料も日本的で、ドラスティックに上下するリスクも小さいわけですが、「はっきり言ってリスクが小さいのに給料レベルが完全に上」でした。Aさんは正直上記の通りコンサルファームで苦戦し、パフォーマンスにおいてアピールできることも必ずしも多くない中での転職活動でしたので「自分の付加価値についてそこまで特筆したポイントがあったとは思っていない」と感じていましたが、そのような状況でも「10%以上年収がアップした。労働環境は圧倒的にホワイトになったのに」とのことでした。その上段階的な昇給もあるので、「入社後の話にはなるが、翌年にはさらに100万円単位で年収が上がった」とも合わせて語っていました。

 

提供価値の明確さ

2点目はクライアントへの貢献性の高さを実感できることでした。Aさんが志望し、実際に配属されたのはコーポレートファイナンスのセクションでしたが、こちらでは企業の資金調達について差配したり、実際に実行したりします。大手企業や公共団体がクライアントであることから「平気で数百億円の資金調達に日常的に貢献するような仕事。これが企業にとって重要性高いことは明確」とのことでした。応募当初は面談を通じたイメージを元に転職しましたが、入社前後のイメージと現実のギャップは小さく「むしろ想像以上にこちらからクライアントに提案したり、望ましい方向に誘導したりする場面が多い」とのことでした。 これら待遇面、貢献性の高さといった側面がAさんを投資銀行に向かわせた背景でした。ここに次に説明するスキルの親和性があったこともあり、Aさんは無事投資銀行への転職に成功したというわけです。

コンサルティングファームから投資銀行に転職して活かせるスキル

続いて活かせるスキルについては3点ほど挙げておりました。 1点目は「資料作成スキル」です。

コンサルファームも投資銀行も若手だけでなく、中堅クラスくらいまでは資料作成が非常に多い部署です。また何故かいずれも「エクセルで素材を作りパワーポイントでビジュアル化する」ことの多い職種でした。

コンサルファームの方が短期間のデッドラインで整った資料を作成するシーンが多いので「いつのまにか仕事の早い人になっていて、投資銀行のタイム感には難なくついていけた」とのことでした。もちろんクオリティについても「充分戦える」レベルで、恐らく資料作成のスピード・クオリティは「いまの投資銀行において評価が高いほうだと思う」と自負していました。 2点目はクライアント意向を汲み取り、提案に生かすことです。「私のプロジェクトがそうだっただけかもしれないが、クライアントから手数料がもらえないと話にならないので、結局はクライアントの考えを拾いあげ、それを反映した内容を解決策や今後の方針としてまとめていくことが多かった」とのことでした。

 

コンサルのあり方としてどうなのか、という点はさておき、日常的にクライアントと会話し、意向を探るというやりとりを行なっていたため、現職においても「クライアントが何を本当はもとめているか」を常に意識する癖と、それを拾い上げ、ディールに生かすことが当然のようにできるようになっていたとのことです。

 

精神的なタフネス

3点目は「メンタル面でのタフネス」です。「給料は今より低かったのに、コンサルファームの労働環境は非常に厳しかった、というか正直パワハラ当たり前の世界だった」ということでした。

ノートPCでいつでも作業できる状態となっているので、夜中・土日関係なく上司と連絡を取り合いながら仕事ができる状況にしておく必要がありました。実際には休める時間帯もあるのですが「いつ仕事の指示がくるかわからないので、全く気が休まらない」状況でした。

それを経験しているので、「一般的には激務と言われるだろう現職の職場だが、プレッシャーやストレスは遥かに小さい。近年は投資銀行業界でも労働規制などが厳しくなったので、尚のこと心に余裕を感じる。適度なプレッシャーの中で成長しながら仕事をできている感覚がある」とのことでした。コンサルファームに入ってAさんを最も高めた部分は「メンタル面ではないか」とすら語っていました。

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これはファームやポジションによって全く違います!一般に投資銀行も同じくハードな職場です。

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ポストコンサルの転職と年齢

続いてはコンサルファームからの転職や、転職年齢の関係について説明します。

 

世間のイメージに相違なく、コンサルファームは日常的に人が来て、人が辞めていきます。「そもそもオフィスがフリーアドレスになっているので、プロジェクトメンバーでなければ誰がどこに行ったのか知る由もない」ということですが、それでも人材の流動性は非常に高い、というのがコンサルファームの特徴で「投資銀行もそういた話は多いと思うが、コンサルファームの方が、圧倒的に人がすぐ辞める」とのことでした。Aさん自身もコンサルファームに在籍していた年数は2年足らずと短いですが。Aさんと同時に中途入社した人の中で「既に1/3くらい辞めていたのでは」と感じていました。

 

ちなみにこのコンサルファームは月初め入社が多いのですが、Aさんと同月入社は「コンサルタントだけで50人位」いたそうです。 転職の年齢と転職先の特徴を簡単にまとめてみました。

若手のポストコンサル転職

基本的に若手ほど転職先は多岐に渡っていて、最若手クラスでは本当に「どこでも」という状況でした。特に営業職が多いのは若手の特徴でした。仕事が早いこともアピールポイントにはなりますが、コンサルの専門スキルというより、Aさんも挙げている「メンタル面のタフさ」を買われているところが大きいようです。実際に転職先の方が辛い、という方はコンサルファームへの同業他社転職以外ではあまり聞かれません

中堅の転職

20代後半〜30代初頭程度ですと、1段階程度昇進した「アソシエイト」程度の職層となることが一般的です。この層でもまだまだ転職先は幅広いですが、Aさんのように資料作成の圧力が大きい職種、営業といってもBtoBで専門性の高い内容でのセールス業務などが増えてきます。また投資銀行の「ディール」もそうですが、「プロジェクトベース」での働き方が主となる仕事でのニーズも高いです。プロジェクト運営はコンサルファームの仕事の仕方の基本ですし、アソシエイトクラスあたりから徐々にプロジェクト推進に主体的に関わる側面が増えてくるので、転職市場での需要も高まるようです。

マネージャー以上の転職

マネージャー以上になってくると比率としては「同業者転職」が高くなってきます。この辺りから待遇面で折り合う転職先が限定されてくるのと、コンサルファームで10年以上の経験をもつ社員が多くなってくるので、これまでのスキルは「別のコンサルファームで活かすのが一番」と考える方が多く、また転職市場でもコンサルファームからの求人が集まりやすいのです。コンサルファーム以外の転職先ですと、いわゆる管理職となって転職することが多いですが、IT系、新興企業、外資系をはじめとした「年功」に縛られない企業が多くなります。

伝統的な日本企業では、管理職(それも中間管理職ではなく、部長クラスなど)とするには「若すぎる」ことが多く、年次を意識する企業文化にはマッチしないことが多いのです。

ポストコンサル転職の詳細についてはこちらを御覧ください

失敗しない!ポストコンサル転職の実態

コンサルティングファームと投資銀行の業務内容の違い

最後に、転職前後の業務内容の違いを説明しますが、Aさんの場合は業種が異なりますし、外資・日系の違いもあるので「なにもかも異なる」といっても過言ではありません。

クライアントとの関係性

その上で、特にAさんが感じた2点の業務内容上の違いを上げてもらいました。 1点目としてクライアントとの関係性です。無論どちらもお客様あっての業務なので、「クライアントにとって最善となるソリューション」を常に模索するわけですが、コンサルファームの場合はプロジェクトに参画する人員×かかった時間で以って手数料が発生します。

従って、コンサルタントが作成する資料・実施されるプレゼンはすべてそれ自体が「商品」となります。そのためか、それら「商品」はクライアントが「欲しがる」ものを作成したり提供したりすることになります。「クライアントのためになる」上で「耳触りの悪い話、一時的にクライアントのコストになる話」が出てくるもしばしばですが、「商品」のお金をクライアントが負担している以上、なかなかそうした内容を盛り込んで議論するのが難しいと感じることも多かったです。

ハードな交渉になる、もしくは最悪そういった側面に目をつぶり、クライアントが今喜ぶものを作らざるを得ない局面もあります。 一方で、投資銀行においては資料やプレゼンの多くはあくまで提案活動の一環で、その時点ではクライアントに費用は一切発生していません。

一見「投資銀行の方が営業活動である以上、クライアントが喜ぶことしか言えない」と思われがちなのですが、実情は逆で、「その時点でクライアントがお金を払っていないからこそ、クライアントに真に必要な提案や議論ができる」とのことでした。短期的には面倒である、もしくは負担になるようなことでも話すことがしやすいのです。 クライアントもまた、その時点ではお金が発生していない議論であるからこそ、忌憚なく自由な意見交換をすることができることが多いです。

この点はAさんも「意外だが非常に大きいコンサルティングファームと投資銀行の差異」と語っておりました。

プロジェクト期間

2点目は仕事のサイクルの差です。一般的にいってコンサルのプロジェクトの方が、期間が平均的に長く、投資銀行のディールの方が、ソリューションによりますが概して短いです。しかし一方、仕事の一つ一つに与えられるデッドラインはコンサルファームの方が短いです。コンサルの場合は、当日中に資料の提出を突然求められたり、「今日の夕方にミーティングをやってくれ」と要請されたりされることも珍しくありません。(午後にその日の夜〜夜中の打ち合わせが決まったこともあります)一方、投資銀行では訪問は情報提供や提案活動、あるいはディールの執行であったりするわけですが、このように極端なショートタームの期限が発生することはほとんどありません。最短でも翌日中〜数日、時には提案資料の提出期限が数週間後ということもあります。この結果「資料もプレゼンも投資銀行の方が圧倒的に作り込むし、またそうすることをクライアントも期待されている」ということです。

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今回はコンサルティングファームから投資銀行への転職というケースを扱いました。

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