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銀行を辞めた人はどこへ行く?30代で銀行営業から広告営業へ、ドロップアウト組の転職事例

 

こんにちは、今回は働き方や将来性で何かと話題の銀行についてです。

話を伺ってわかったポイントとしては以下の通りです。

銀行でのキャリア

・給与水準は一般的な業界と比較しやや高め

・退職率がかなり高い、銀行へ就職する人は辞めたらどうなるかは真剣に考えたほうがいい

・法人向け金融の特殊分野に配属されない限りスキルというものは殆ど身につかない

・出世出来るか否かは上司に依存する

転職のポイント

・銀行内のキャリアに早めに見切りをつけたことがスムーズな転職のポイント

・出世の望みもないまま30代中盤になるとかなり厳しいキャリアになる

 

それでは見ていきましょう!

 

新卒で銀行へ入行

- ご自身のキャリアを簡単にご説明いただいてよろしいでしょうか?

大学卒業後に大手銀行へ入行し、30歳で現在の求人広告会社の営業職に転職しました。

 

- 新卒で銀行を選ばれたのはどのような理由でしょうか?

 これといって就きたい職種はなかったので、大学での就活イベントに来ていた企業の中から漠然と興味がある広告業界や新聞社、銀行など数社みていました。その中からインターネットで会社を調べ評判や給料が良い、銀行に行くことに決めました。

 

銀行での業務内容, 入社前後での印象の変化

- 銀行ではどのような業務内容でしたか?

 入行し最初の半年は本部で研修を行い、その後は支店に配属され営業を行っていました。具体的な内容としましては、通帳の開設や先物の取引、個人法人へのお金の貸借りなどを行なっていました。

 

雑談 : 当行を贔屓している大切な個人のお客様には、外回りの業務としてご自宅まで伺うことも多々あり、そのお客様の資産レベルは、子供を私立大学の医学部に通わすことができるぐらいらしい。

- 就活されていた時の当行のイメージと実際に入行されてからのギャップはありましたか?

 

 業務へのギャップはあまりなかったです。しかし、本部と支店で職場の活気の差が目立ちました。本部で働いている方は業務に対し凄くやる気を感じられたのですが、支店では謂わゆる窓際族の存在が目立っていました。就活当時は、本部しか見る機会がなく、本部の雰囲気が当行の印象と考えていたのですが、実際は支店によって良かれ悪かれ様々です。

厳しさを知った研修期間

- 本部での半年の研修の内容や印象を覚えていますでしょうか?

 

 初めの1ヶ月は1日8時間の詰め込み座学でしたね。座学の内容は、当行の考えや理念、銀行業務、社会人の一般的な常識などを学びました。その後は本部での窓口対応を行なっていました。印象としては、とても厳しかったですし、自身も正直きつかったです。実際に、同期は2000人ほどいるのですが1割の人が研修の時点で業務の厳しさや内容についていけなくなり辞めてしまい、30歳になる段階では同期の半分は自分を含め辞めています。銀行の人事も辞めることが、前提で大量採用しているので、驚くことでもないかもしれませんが。

雑談 : 研修中の座学でしか業務について当行から教えてもらう機会がなく、あとは現場で自分から学んでいくしかない。同期もライバル的な存在であるので有益な情報を教え合うこともないとのこと。

- どのような理由で辞められる方が多いのでしょうか?

 辞める人は、会社から辞めてくれと暗に示される人と自分から辞める人がいます。前者は、明らかに仕事ができない人や業務ミスが目立つ人です。後者の理由は様々で、業務に耐えきれず辞める人や他にしたいことが見つかった人、自分みたいに出世コースに乗れずモチベーションがなくなった人などですね。しかし、辞める人の半数近くはポジティブな転職で、お金の面や業務環境などより良い会社に就けていると思いますよ。自身もその内の一人ですし。

雑談 : どの仕事においても言えることではあるが、銀行においても接客対応では、えげつないことをお客さん言われることが日常茶飯事らしい。インタビュイーが語る印象からもその厳しさがひしひしと伝わって来た。

転職に動き出す同期達、転職で活かせるスキルとは?

- ポジティブな転職をされる方の転職先はどのようなところでしょうか?

 

 同期が2,000人といっても知人は十数人なんですが、その中でも知っている限りで二人います。一人がITのソフトウェア開発に転職し、もう一人が企業の経理に行きました。二人とも29歳で当行での年収が600万程度の時に転職したのですが、転職先では800万程度の年収をもらっていると聞いていました。

 

雑談 : 企業の経理職は銀行に比べ年収が落ちるイメージであったが、インタビュイー曰く東京都内の会社であると、年収800万円クラスもあるらしい。

 

- 経理は銀行の業務が活きるとは思うのですが、ソフトウェア開発に転職するにあたって銀行で得たスキルが活きることはあるんでしょうか?

 

ソフトウェア開発に転職した人は、ゼロからのスタートで全く違う分野にいったので、

銀行のスキルが活きることはほとんどないと思います。銀行で得られるスキルは、お金の計算スキルや接客の技術程度と思いますよ。お金の計算スキルのレベルは、M&Aや投信の提案など金融全般です。人により習得の差はありますが、それらのことに関しては勉強はしますので。

 

銀行での年収の推移、出世するには上司が重要

- - 銀行での年収はどのように変化していくのでしょうか?

 大卒の新卒入社一年目で月給25万+ボーナス2回、25歳で年収が490万円、30歳手前では600万円ぐらいでした。それ以降は役職でほとんど決まるのですが、若くて35歳で課長職につけ結構年収も変わります。順調にいくと50歳で部長職につき1000万円ほどだと思います。

- 先ほどご自身が辞められた理由として、” 出世コースに乗れなかった “と仰られていましたが、出世はどのように決まるのでしょうか?

 

 銀行内での年次単位の業務の役割として、20代は仕事を通して勉強し、30代でその勉強したことを仕事に活かし、40代以降は部長などの役職につく、とあります。役職につくことを出世と言っているのですが、20代後半になると、上司からの評価でだいたい自分が出世できるかがわかってきます。私自身もこのまま続けても出世コースから外れると察したので、それなら出来るだけ早いうちにと転職を考えました。



- 上司らの評価される人はどのような人なのでしょうか?

 

 まず学歴があります。東大や慶応出身の人は先輩OBがいるので、目を付けてもらいやすく、比較的出世のスピードも早いです。しかし、学歴による配属の差はなかったと思います。学歴以外では、上司に反抗せず真面目に働き、公私問わず他の職場の方よりも上司を優先し、上司に気に入られることが大切だと思います。

 雑談 : 上司に気に入られると、 多くの取引先や大型の案件といった業務を与えられ出世に近づくとのこと。

- - 社内や上司との飲み会などはありましたか?

 

 会社での飲み会が月に1~2回ありますし、上司にもよりますが個別でも月に数回ありました。その場で上司と打ち解けることが大切だと思います。飲みを嫌う上司であると、接点が社内だけとなり自ずと話す内容も仕事の内容とシビアになるので、打ち解けることが難しくなります。実際に私が辞めると決断した時の上司も飲み会を嫌い、上司と上手く打ち解けることができなかったんです。

 

雑談 : 飲み会に限った話ではないが、上司や職場の人への立ち振る舞いが上手い人が出世している確率が高いとのこと。また、30歳までに同期の半数近くが転職することも、行内の出世コースの分かれ道が大きく影響している。

 

- 30歳を超えてから転職される方もおられるのでしょうか?

 

 30歳で転職の山を迎え、その後に転職されている方はいるとは思います。しかし、私が転職をするにあたり色々と転職事情を聞いた話では、30歳を超えてからの転職先での業務は、人事や教育係などと限られてしまい懸念されることが多いらしいです。



いざ銀行を退職へ!転職活動の流れ

-転職された時はどのような流れだったのでしょうか?

 

 転職先が決まってから辞めたのではなく、転職を意識してから〇月までに当行を辞めるとあらかじめ決めていました。なので、辞めてからも転職活動はしていました。

 

- 銀行を辞めても転職先が決まっていないことに対する不安はありませんでしたか?

 

 不安はありませんでした。とにかく当行から他に移りたかったので、出条件が悪くても仕方がないと割り切っていましたから。



- ご自身が転職をされた時はどのようなサイトを使っていましたか?

 

 転職サイトのリクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェントなど複数利用していました。理由としては、大手エージェントのほうが中小よりも給料が高い企業の求人数が多いと思ったからです。しかし、いい案件は早いもの勝ちで2~3日でなくなっていましたね。スピードが重要です。

雑談 : 良い案件は直ぐに埋まってしまうが、銀行では業務中に携帯および財布は持ち歩くことができず、業務終了後に転職活動を行っていたとのこと。


- 転職活動は順調に進まれていましたか?

 

 銀行で営業職を行い、転職先も営業職を選んでいたので苦戦はしませんでした。銀行業務の個人顧客への営業話などは面接での受けもよかったです。



- 転職活動をされていた際に何か気づかれた点などはありましたでしょうか?

 

 前職より規模が小さいところの方が内定をもらいやすいです。また、前職と業務中の雰囲気が違いすぎると合わせることがしんどいと思います。転職サイトに掲載されている営業職の募集年齢は40歳までと表示されていますが、実際は34歳以降は懸念される傾向にあるらしいです。

 

雑談 : 営業職で34歳以降が懸念される理由として、前職の仕事に対する考えに染まり過ぎていることがあり、役職につけていないとより厳しい目でみられるとのこと。技術職では、40歳までに役職につけていなくても懸念されることは少ないとのこと。

- 今の会社に決められたポイントは何でしょうか?

 

 大学の就活時期にも広告業界に興味があり、職場の雰囲気も明るいということが最終的な決め手となりました。入社してからも会社に対してギャップを感じていることはありません。

- 銀行の営業と広告の営業では異なる部分も多いと思いますがどのように感じておられますか?

 

 銀行の営業は受動的で堅い仕事が多かったのですが、広告会社では自ら積極的に営業をかけていかなければなりません。スタイルをシフトすることは難しかったのですが、積極的な営業がとてもやりがいを感じれています。

 

- 今後のキャリアはどのようにお考えですか?

 

 転職して二年たちますが、順調に仕事も進んでいます。今の所40~50歳になっても現在の会社で働いていこうと考えています。

 

銀行志望の方、銀行で働かれている方へのメッセージ

- - 銀行を志望される方へアドバイスはございますか?

 

 業務や職場の雰囲気は堅いですが、個人や法人からの信用が得られる仕事であるから最初は楽しくやりがいがある仕事です。私が言う” 最初 ”とは、出世が期待できると感じれている時期までです。出世が見えなくなるとモチベーションが上がらず、正直つらかったです。

 

- 銀行にいる方へのアドバイスはございますか?

 

 できるだけ辞めることがないような行動をとった方が良いと思います。しかし、つらい思いをするなら転職を考えることをお勧めします。

 

銀行の未来はどうなるの?

- 最後の質問ですが、世間では、地銀をはじめ銀行業界が衰退していくと考えれれていますが、それに関して銀行内の職場の不安はありましたか?

 

 職場内でそのような不安はほとんどありませんでした。私の意見からしても、お金の管理は必要ですのでなくならないと思います。銀行などに比べると広告業界の方がビジネスが短命であぶないと思いますよ。

 

- - 本日はありがとうございました!

まとめ

銀行は採用数も多く、安定していそうというイメージがあり興味を持っている人も多いかと思います。しかし内情は間接金融自体はなくならないとはいえ銀行の収益の悪化に伴う統合は急速に進んでおります。

統合すると必然的に出世出来る椅子自体が減り、今後大手の一部を除き厳しいキャリアであることが予想されます。

また、特殊なスキルが身につきそうなイメージもありますが、高度な業務に携わる人は一部で専門性を活かした転職が必ずしも出来るわけではありません。

今回の方も営業とは言え、異業種への転職でキャリアアップとは言えない転職でした。

この状況を理解した上で銀行への就職、もしくは在籍中の方は転職を考えるとよいでしょう。

おすすめの転職方法

私がおすすめする転職エージェントの使い方は二段階です。

1. リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント の大手3総合エージェントに登録し求人を見る

ここは求人数がとにかく多い大手エージェントに登録し、どのような求人があるのか広く見るためです。

今回の方も最初はとにかくエージェントに会ったり転職サイトを見るなど情報収集および自分に会うエージェントを見つけることをおすすめしていますよね。

まず大手3社は登録することを強くおすすめします。

 

2.『BIZREACH(ビズリーチ)』で会うエージェントを選び質の高いエージェントと会う

 自分がエージェントに求めるものがはっきりしてきたら、徐々に専門性の高いエージェントに会うのもよいでしょう。

他にも外資系を見たいならJACは求人数を多く確保しています。