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「起業したいからコンサル」を私が強く勧める理由

学生が「将来自分で会社を経営してみたい、だから経営コンサル」というと

「スタートアップの経営者に求められる能力とコンサルに求められる能力は違う」

という指摘が常に入ります。

それはその通りなのですが、私は別の観点から「起業したいからコンサル」は強く推奨します。

今回はその理由を解説します。

「どこで起業するべきか」の情報収集に最適

起業の勝敗を決めるのは極端に言えば選ぶ市場がどこかです。スキルよりも場所が重要です。そのように考えると起業するためにはどこで戦うかよいかを決めるための情報収集というのは何が身につくか、よりも重要なわけですね。

成功者は多くの場合、仕事を通じて新たなサービスの可能性に気づきます。

中途半端な知識のまま、他業種から参入しても現場のオペレーションと提供するサービスがかけ離れていて鳴かず飛ばずという起業失敗事例は多くあります。

実務を知っていると担当者のニーズ、実際の予算規模、競合など全て知った上でサービスを考えることが出来るため外さない起業となります。

さらに、この情報収集は他人が困難であれば困難であるほどよい。

他の人でもすぐに入手出来てしまう情報であれば同じ情報を使ってサービスを考えるため、競合がすぐに現れます。

ラクスル:ATカーニー→起業

コンサルの場合、マニアックな業界に関与し社内の予算を全て見る機会が多くあります。ネット印刷で上場したラクスルはA.Tカーニーに松本社長が在籍していた際に印刷費の削減という可能性に気づいたことが創業のきっかけです。

普通、印刷費という市場に目を向ける機会はあまりないですよね。

つまりコンサルを情報収集の場として使い、起業して成功した例でした。

エムスリー:マッキンゼー→起業

エムスリーの谷村社長も元々マッキンゼーでヘルスケア業界担当のパートナーでした。

普通の人では知りえない情報を多く持ち、業界内でのコネクションもふんだんにある状態での起業です。

こちらも大成功事例となりました。

一般人が生活をしていても見えない課題と金の流れが見える

例えば、我々が一般的な生活をしていても「カメラメーカーのネジの調達に関する課題と予算」を知ることはありません。

コンサルをしているとこのような「普通の人では見ることが出来ないが実は大きな課題と予算」に気づく機会が多くあります。

ピーター・ティール曰く、新しいコンセプトを持ったサービスには「自分だけが気づいている真実」が必要です。

何故コンサルはこの「自分だけが気づいている真実」を見つけることが出来るのか。

それは「ほとんどの人が見ることが出来ないものに出会う機会が多い」に他なりません。

ちなみによくある誤解ですが、「周囲はアホだが自分が頭良すぎて気づいてしまった」というのは多くの場合は誤りで、逆に自分がアホであることを示しています。

仲間探しによい

DeNA創業者は「マッキンゼーにいた事は関係ない」とは語るもののマッキンゼーのエース2名を引き連れて起業したのがDeNAです。

戦略ファームは通常の会社と比較し仕事へのモチベーションが高く、頭もよい人間は言うまでもなく良いです。

他のベンチャーでも元同期を誘って創業している例は極めて多いです。 

経歴を飾るためによい

起業するにはよい経歴は強い武器です。

投資家や銀行からの信頼、大手企業からの信頼、さらには採用のシーンでも輝かしい信頼は常に武器となります。

戦略コンサルが持っているブランド力は採用数が拡大した現在でも健在です。

経歴よりも中身!と考えるのは自由ですが、輝かしい学歴と社歴は常に自分を助けてくれますので起業したい人は武装することを強く推奨します。

プロフェッショナリズムが身につく

常に高いアウトプットを求められる戦略コンサルでは自分のアウトプットを期限内に極限まで高めようというマインドセットが身につきます。

これをするために自分の生活を律し、勉強時間を確保し、コミュニケーションや資料の細部までに気を使います。

コンサルというと資料に細かいというイメージがあるかと思いますが、これは全て最高のアウトプットを出そうという考えの現れです。

この環境の中で数年間過ごした人はプロフェッショナルファーム以外の会社に行くとかなりぬるい職場環境だと感じると思います。

プロフェッショナルファームを短い間でも経験したか否かで一生使える仕事に挑む姿勢が身につきます。

起業した後も当然常に高いアウトプットが求められます。

ビジネス基礎スキルセットが身につく

エクセルを使った分析、パワポを使ったプレゼン、ときにはハードワークをし朝までにアウトプットを出すという力は起業後にももちろん有用です。

他の会社でも身につくということは事実ではありますが、コンサルほど高いレベルかつ早い速度でこれらビジネス基礎スキル一式を手に入れることが出来る会社は稀でしょう。

コンサルほどこだわった資料を作ることは起業後はほとんどの場合減りますが、それでも投資家プレゼンや大手へのプレゼンのシーンで綺麗なプレゼンを出来ることは強い競争力になります。

起業後の食い扶持に困らない

見逃されがちなポイントですが、コンサルが出来ることで貧乏生活に悩まされることがなくなります。

個人コンサルは1人でサービスがなくても儲けることが出来る屈指の職業です。

戦略系の案件を個人で受けることが出来ればアソシエイトクラスでも月250万円以上の単価で自分の時間を売ることが出来ます。

D●NAの経営者もゲームがヒットする前の会社が苦しい段階で会社を支えるためにコンサル案件を受けていたときがありました。

現在はアフィリエイトサービスで日本No1である経営者も3年間はコンサルで食いつないでいました。

コンサルはいざというとき、一人でも稼げる力です。

顧問を2社持って月額20万円チャージすることが出来れば月間40万円の収入が発生し、サービスが軌道に乗るまでの生活を支えることが出来ます。

比較的豊かな生活をしながらスケーラビリティが大きいサービスに挑戦をしていけるスタイルを可能にするのがコンサルスキルの貴重さです。

あまりやりすぎるとサービスを成長させる時間がなくなってしまいますので、バランスを見ながら調整しましょう。

コンサルでは身につかないが重要なスキル

起業したいならコンサルはおすすめの理由を述べてきました。

逆にコンサルでは身につかない、知ることが出来ない重要なスキルとは何でしょうか。

営業力が決定的に欠ける

コンサルの皆様がパワポを作ったり大量のインタビューをこなしている間にリクルートの社員はビルの下から上まで全フロアに営業をかける「ビル倒し」やアポ取りのためのテレアポ、自分を印象付けるために自己紹介シートに趣味を記入して必死に営業をしています。

毎週のように営業ミーティングでは予算の達成度について詰められます。

顧客の社長と距離を詰めるために様々な趣向を凝らしています。

このザ・営業の現場で過ごす数年間で身につく営業力(アポ取りからクロージング、さらにその先のアップセルにつなげていく力)はコンサルでは残念ながら身につけることが出来ません。

起業後、まず課題になるのは正しい戦略構築でも市場規模の把握でもなく「稼ぐ」ということです。つまり売るということです。

これがコンサル出身の起業家の場合は欠ける場合が多いです。

営業力をつけるためにはコンサル以外にもキャリアの中で営業に強いリクルートや他のベンチャーの営業現場を一度経験してみるのもおすすめです。

そんな時間ももったいないように思えるなら起業後、実地で身につけるというのももちろん一手です。

ただし、事業がスケールする中で営業部隊をどのようにマネジメントをするかというノウハウは自分にはないことを自覚し、営業会社出身者をジョインさせることで体制を洗練させていくのがよいでしょう。

新規事業立ち上げの経験がない

大企業に新規事業のコンサルをする過程で身につく能力と自分で事業を立ち上げ、推進していくノウハウは全く別です。

前者では役員を納得させるがゴールになりますが、自分で立ち上げるなら売上を作り、社員を採用し、マネジメントし事業をスケールさせることがゴールです。

似ているようで全く異なります。

事業立ち上げとスケールまでを経験するにはサイバーエージェントやDeNAなどのような有能な人間が社内におり、かつ事業立ち上げの数が多い会社で経験するとよいでしょう。

リクルートはイメージには反し新規事業を立ち上げるハードルはかなり高いので事業立ち上げを経験したいのであれば確率としては先程の会社やベンチャーのほうが向いていると思います。

コンサルになるにはどうすればよいか

2018年現在はコンサルの採用数が5-10年前と比較すると大きく拡大しており、コンサルを経験したいのであればまたとないチャンスとなっております。

こちらの記事でも紹介した通り元地方公務員でもコンサルに入社出来ます。

既卒無職から公務員、コンサルタントを経て超大手ホワイト企業へ至った転職術 - シャイニング丸の内日報 - 成長意欲が高い若手社会人・学生のためのキャリアメディア -

経歴に自信がある人向け(すでに年収500万円以上)

もしあなたがすでに洒落た経歴を持っており競争力のある候補者である自信があるならベイン・マッキンゼー・BCGなどトップティアの外資系ファームに挑戦することをおすすめします。

エージェントと会うには『BIZREACH(ビズリーチ)』を活用することをおすすめします。

ビジネスの経験が浅い場合(年収500万円未満もしくは事業企画経験などがない)

例えば地方公務員や事業会社の営業などからコンサルに行く場合はトップティアの外資ファームに入ることは極めて困難です(事例がないわけではありません)。

そういった場合トップティア外資以外も広く検討しましょう。

知名度が低い会社含め現在はコンサルティング市場自体が成長傾向ですので、多くの求人があります。

広く求人を見るにはリクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント に登録し情報収集をすることがおすすめす。