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失敗しないポストコンサルの転職事情|コンサルからどこへ行く

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外資コンサルの印象としては激務、高給など共にUp or Out(昇進できなければクビ)という印象があるのではないでしょうか。

事実として平均在籍期間は同業種の日系企業と比較しかなり短く外資コンサルではおおよそ3-4年です。中途だけに絞ると2-3年とさらに短いでしょう。

今回は辞めた人・クビになった人は結局どうなったのか、またポストコンサル(コンサルの後のキャリア)の転職で失敗ためにはどうすればよいか、解説します。

実はクビになるケースは多くない

クビやUp or Outのイメージが強いコンサルですが、実は退職者のうちクビになるケースというのは多数派ではありません。多くの人は自主退職です。

自主退職には2つの方向があります。1つは身につけたトラックレコード(経歴・実績)やスキルを武器にしたキャリアアップの転職や起業。

もう1つは今の職場は続けられないと自分で悟り退職する、どちらかというとネガティブな転職です。ちなみにネガティブな理由で退職した起業というのも実は結構あります。

出世してやりたいことが溢れ出て起業というのがよくイメージされる起業・独立かと思われますが実はその限りではありません。

さて、元の話に戻ると映画に出てくるような、突然上司に呼び出されてクビになり荷物はダンボールで後に郵送され翌日からはカードキーが無効になるという退職者は決して多い事例ではありません(金融に比べるとコンサルはかなりマイルドです)。

大半は自分で「もうここでやってても出世しなさそうだ。ならば早めにキャリアチェンジしないと手遅れになるな」と考えて自分から出ていきます。

何故出世で差が付くのか

よく想像されるのはスキルが足りないということですが、実は出世は会社の状態や所属が与える影響が大きいです。

「なんでこの人がマネージャー?」と言われる人はコンサル時代も多かったですが、彼がマネージャーだった理由はアホでも所属が良かったことに起因します。

プロジェクト数は伸びているがそれを専門にやっていた人が少なすぎてパートナーが売上を増やしていくためにはマネージャーにせざるを得ない状況でした。

これはやや極端ですが、成長しているセクターで経験を積んでいれば普通の能力でも無難にこなすことが出来れば出世していきます。話していて「化物だ」と感じる人はかなり少数なはずです。

パートナーもマネージャーも人格に対して与えられるものではなく会社として必要な機能だからですね。

パートナーは営業、マネージャーはプロマネ、両方いないと会社として機会損失となるわけです。

グローバルに統一された評価基準がどうの、よりも収益を得るほうが会社として重要です。何より明確に数字が出る営業職でもない限り人の評価というのは究極わかりません。

こういった理由からか、入社時点では誰が結果的に出世するかというのは本当に分からないものです。

コンサルを辞めた人はどこへ行くのか

若手で退職する事例と40歳以降で退職する事例は別なので、分けて考えましょう。

まず若手のポストコンサル転職から考えます。

若手転職はコンサル内転職、起業、スタートアップ参画、日系事業会社、外資事業会社、ファンドの6つ

ややMECE感が薄い分類はご容赦下さい。

ラフな割合としては、コンサル出身の場合以下のようなものです。

コンサル内転職:30%

起業:10%

スタートアップ参画:10%

日系事業会社:15%

外資系事業会社:30%

ファンド:5%

トップファームと言われるファームほどコンサル内転職の割合は低くなります。

都落ちぽいですからね笑。

逆に比較的業界下位と言われるファームから経験を積み、それを武器に上位ファームへの転職はよくあります。

成功例多数、起業というキャリア 

起業は近年特に多いですね。起業についてはノウハウがかなり出回っており、資金調達環境も良いというものが背景ではないでしょうか。

実際に外資コンサルを退職して在籍しているよりも大きく儲ける手段としては起業・独立くらいしかないでしょう。

外資コンサルから給与アップをさせるにはファンドか投資銀行くらいかと思います。

ちなみに投資銀行に行く事例はかなり若手を除きほぼありません。スキルセットが違うからです。

起業して生存率は5年で10%...というような一般的な統計は超エリート、選ばれし0.1%である外資コンサルの皆さんには当てはまりません。

周囲を見てみると起業の結果として

・社員数数十名規模まで5年以内で成長する大成功は10%

・大成功しないものの、そこそこ上手くやっている60%

・消息不明30%

この程度の割合です。

 期待値を考えるとかなり良いのではないでしょうか。

「そこそこ上手くやっている」は人によってまちまちですが、年収800-1,500万円程度で数名でなんとか食っていける人らのことです。特に経済的に不満なわけでもなく、労働時間もコントロール出来ていて平和に過ごしています。

何をしているのか分からず姿を消す人も少なからずいるのは事実です。

どこに行ったのでしょうね。おそらく個人事業主として小さく生活しているのかと思います。

 やや中途半端なスタートアップ参画

小さな会社に参画する例もかなり多いです。

大学や会社の同期、偶然知り合った知人の会社に参画する場合が多いですね。

ただし会社を起業して成功し、数十億得ることが出来るのはほとんどの場合、社長だけです。

No.2やNo.3は数パーセントしか株式を持っていないケースが多く、例えば上場し、時価総額を100億まで成長という大大大成功例でも数億しか入りません。

そしてそこまで成功するケースは極めて稀です。

圧倒的多数のケースは年収500-800万円で株式売却によって多額な資金を手にすることはなく終わります。IPOが見えてきたスタートアップに参画しても手に入るストックオプションは微々たるもので2,000-3,000万円程度あればかなりいい方です。

転職時の給与ダウンを考えると金銭的リターンとしては外資コンサルのキャリアを捨てるほどの魅力はありません。

 

ただし、数ある仕事の中でスタートアップ職場は大変魅力的なものです。

大企業と比較すると自分がやりたいことを制約されることなく、サービスの成長を追求出来るというのは大きな魅力でしょう。

もちろん、スタートアップは有象無象なので特に長い交友関係がない場合は入社する企業の経営陣や社員がどのような人かはかなり慎重に判断することをおすすめします。

日系事業会社で安定したキャリア

もう長時間労働やUp or Outは勘弁して欲しい、キャリアを落ち着けたいという人が流れるのが日系事業会社です。

もう怯える必要はありません。

年収はダウンするケースが多いですが、長期的に安心して働けます。

年収800-1,000程度で転職し、ゆるゆる上がっていきます。

一度日系に流れた人が挑戦的なキャリアにカムバックするケースは稀です。

そもそもそういったキャリアを捨てるために日系に流れていますからね。

外資系事業会社への転職

年収をあまり落としたくないし、日系のカルチャーにははまらなさそうだけどもう超長時間労働は嫌だという人が流れるのが外資系事業会社です。

IT、製薬などですが、近年はgoogleやsalesforceなどのITに流れる場合がかなり増えています。

待遇や福利厚生もよくコンサルや金融と比較すると労働時間はかなり少ないです。

8時まで働いたらかなり働いているほう、と語る人も多くコンサルの人からは信じられません。

5時帰りで年収1,500万円も珍しくないというなんとも羨ましい環境を手に入れている人もいます。

コンサルや金融ほど競争環境は激しくありませんが適度に競争があり、競争の中で出世を目指すキャリアには変わりありません。

一度コンサルから事業会社を経てビジネスの視点を養った人が起業する場合もいます。

最近は少ないファンドへの転職

数としては多くありませんがファンドへの転職もあります。

代表格はベインキャピタル、KKRキャップストーンなどです。大手PEにはチームのプロフィールが掲載されているため、どのような経歴かを詳細に把握することが出来ます。

KKRの例:

Team | KKR

上位PEは採用枠が少ないため外資コンサルの中でもトップティアの中でさらに上位の評価を得ている必要があり狭き枠です。

最近目立つのはPE(プライベートエクイティファンド)よりもVC(ベンチャーキャピタル)ですね。給与はPEと比較し高くないですし、アップサイドもあまりないのですがベンチャーに関与するというのは満足度の高い職業であり、人気です。

*正確にはVCもPEの一種です

PEの場合はコンサルよりも労働時間はかなり少なく、キャリーというボーナスにより調子がいいと億を超える額が貰えるケースもあります。

外資系のファンドであれば投資銀行並の待遇が期待出来るので経営にも実際に参画し、金も欲しい人でかつ有能な人が行きます。

ただし最近はシニアのポジションが詰まっていて出世出来ないケースがかなり増えています。

出世しないことに不満を抱いたアソシエイトの皆さんは起業やスタートアップの世界に流る場合が多いですね。ある程度シニアになると金を集めることも出来るため自分のファンドを立ち上げる場合もあります。

クライアントへの転職はある?

実際はあります。ただクライアントが直接コンサルタントに引き抜きを仕掛けるのは問題になるので多いのは引き抜くというよりクライアントかつ、やたらとファーム出身者が多い会社が先輩としてゆるく誘うケースです。

結果としてクライアントのみならず特定ファーム出身者がやたら多く派閥を形成する会社もあります。シニアとなるとクライアントの役員となるケースはありますね。

 

35歳以降のキャリア

外資系は相当シニアなポジションに上がれない限り実質的には45歳以降のキャリアパスが存在しません。必然的にそれまでには退職することとなります。

若手に比較するとパートナー、シニアマネージャー陣の転職は数が少ないため統計的にはなんとも言えませんが外資・ITへのシニアポジション転職が最も多く、ファンドや日系事業会社(楽天、ソフトバンク、ユニクロ等は除く)は2割いるかいないかといったところでしょうか。30歳くらいのマネージャー転職の場合は上で解説した若手転職のややハイポジション版です。

35歳以上になって独立するというケースはかなり稀です。

XEEDの波頭さんやフィールドマネージメントの並木さんのように地位を確立してから自分のファームを立ち上げるというケースは少数ですが、存在はします。

外資・IT系でのシニアポジション転職

多数派です。ユニクロ、ソフトバンク、yahoo!、楽天や最近では中国系のハイポジションはコンサル同窓会状態です。

むしろ内部出世が難しそうで投資銀行・コンサル出身者で経営層が固められて来ている会社もあるくらいです。

このクラスでは上級経営層にいるファーム出身者が古巣からヘッドハンティングしていくケースや、ハイクラスのエグゼクティブエージェント使う場合両方ありますね。

年収は人によって大きく異なりますが、年収2,000~5,000万円程度が多い印象です。

億超えのポジションで転職はほぼ見たことがありません。

この事業会社で長い間安心して勤務というのが最もハッピーなシナリオではないでしょうか。日本法人が縮小したり、パフォーマンスがイマイチだった場合、1-2年でさらにジョブホップする場合も見られます。

上にも書きましたがシニアクラスでは役員としてクライアント企業に転職するケースもあります。

ファンドへの転職

数としてはかなり少ないですが、存在はします。

VPクラスもしくは稀な例ではさらに上の職位での転職となります。この場合は明確な専門性や突出した評価がないと難しいですね。

ファンドのシニアとなれば給与はずば抜けて高いです。

日系事業会社への転職

最近はようやく出始めました。

日系事業会社がコンサル出身者を受け入れ始めたのは2008年頃であって、上位職種にいきなり付けるとなればさらに稀です。

受け入れを初めても年功序列的なキャリアや特有の風土がコンサル出身者と噛み合わずお互いハッピーでない結果になった例も多く見られました。

特に日系事業会社を経験しておらず、外資の風を10年以上吸っていた人が日系事業会社に行く場合はかなり注意するべきです。

オーナー系企業からの一本釣り

ソフトバンクや楽天もオーナー系というくくりかも知れませんが、ここでは中小企業のことを指します。中小企業のハイポジションで転職する場合です。

事業承継問題の発生もあって、このニーズを持つ中小企業オーナーも増えてきました。

外資ではないですが、52歳で森下仁丹に転職し現在社長を務めている駒村社長のようなキャリアに憧れる方も多いのではないでしょうか。

しかし、このキャリア簡単ではありません。

一本釣りするオーナー側も転職する側も初めてのことばかりでトラブルや対立は耐えません。結果的に釣られたオーナー側の気が変わってキックアウトされるというケースも後を断ちません。

こちらも慎重な判断が必要ですが、オーナーの気も変わりやすいので迷っている暇は正直なかったりします。悔いのないよう飛び込みましょう。

ポストコンサルの面接で何を聞かれるのか

コンサル→コンサルの場合はプロジェクト、マネジメント経験を話し自分の専門性をアピールしカルチャーフィットを見せます。

それなりにストレートですね。

ちなみに某社パートナーの表現を引用し、各ファームの特徴を簡単に説明しておきますね。あくまでご参考の一部として捉えて下さい。

*引用です

BCG:緻密に1つ1つ進める

マッキンゼー:可能性は無限大

ATカーニー:あれもこれもあるそれもある

アクセンチュア:なんでもいいけど成果を出せばいいい

注意するのは事業会社に行くときです。

プロジェクトの経験、つまりコンサルとしてのパフォーマンスにはそれほど興味はありません。

当然ですが、事業会社に入って事業を回す側としてやれそうか?組織に馴染みそうか?コンサル風を吹かせすぎないか?を注意深く見ます。 

綺麗な絵を書けるというよりも実行に強い興味があり、パフォーム出来ることを伝えるように強く意識するとよいでしょう。

コンサル風を吹かせすぎないというのも実に重要です。

MECEだのファクトだの、事業会社では売上を上げる行為以外のものははっきり言って邪魔です。このようなコンサル用語を面接で使うのも印象は悪いので平易な言葉で言い換えるとよいでしょう。

コンサルとして話し方の癖がついてしまうと後々キャリア上、不利です。 

典型的なポストコンサル転職の失敗例

コンサルとして採用される時点で一定の優秀さは担保されているので極端な失敗例は多くありません。その中でも一部の人はキャリアを後悔している部分がありますので「失敗例」として念のため書きます。

年齢高すぎ問題

事業会社に行くなら早めに、が鉄則です。

パートナーになり、そこからシニアポジションで入るというのはもちろん存在するコースですが、トップファームの事業会社フィットがある一部パートナーのみです。

多くの人はアソシエイトやマネージャーで転職します。

その際に事業会社経験ゼロで35歳だと採用する側もかなり不安です。

特に日系企業で安心して働きたい場合は求人がかなり限られてしまうでしょう。

これでなんとなくコンサルに居続けるというのがポストコンサル転職の悩みNo1です。

事業会社フィットなさすぎ問題

コンサルとしては一定の能力があるのだが、明らかに事業会社向けではない。

お勉強よく出来ますね、のようなタイプです。

事業会社で重要なことはファクトでもMECEでもロジックでもなく金を儲けることです。基本営業がエライ会社が多いのです。

そこでファクトだの言うと嫌われます。

この事業会社風土にいつまでも馴染めずなんだか閑職というのがポストコンサル転職の悩みNo2ですね。

日系の企業は大丈夫なのか

日系は60歳まで安心して働けるキャリアのオアシスのように書きましたが年功序列では必然的に仕事で最大限努力する人は減ります。

そもそも外資から移る場合も仕事を頑張りたいというよりゆっくりしたいというマインドで移りそういった人が増加します。

外資系から移った人にとっては役に立たないオジサンが多く溜まっている風通しの悪い職場に見えることでしょう。

意外と悩ましい外資系のキャリア

さて、いかがでしょうか。

若い間から外資系でバリバリ活躍して...というキャリアは意外と長期的には悩ましい印象を受けるのではないでしょうか。

最大多数派は外資系の中で転職を繰り返してピーク年収2,000万円程度まで到達しゆるやかにキャリアを下げていくという場合が多いかと思います。

最初に新卒で入ったコンサルから転職を繰り返して上がり続ける人は実は稀で1,200万円-1,800万円の間をうろうろしている人が多いです。

こういった環境の中ではヘッドハンターと常に情報交換をし、転職チャンスを伺う姿勢が欠かせません。

ポストコンサルの若手へおすすめの転職方法 

大手外資や戦略の場合は1を飛ばして下さい。

1. リクルートエージェント 、Dodaマイナビエージェント パソナキャリアに登録し求人を見る

ここは求人数がとにかく多い大手エージェントに登録し、どのような求人があるのか広く見るためです。

まず最初は情報収集のため大手4社は登録することを強くおすすめします。

 

2.コンサル転職に詳しいエージェントと会う

ムービン、コンコードあたりが代表格のコンサル転職エージェントです。

他にもコンサルやハイクラスに特化したエージェントも多く、これらのエージェントに会うには『BIZREACH(ビズリーチ)』を使うとよいでしょう。

『BIZREACH(ビズリーチ)』に自分のキャリアと希望条件を登録するとエージェントや事業会社からスカウトが来ます。

自分と合っていると思ったら電話したり、直接会えばよいのです。

外資系を見たいなら外資系特化エージェントとしてJACは求人数を多く確保しています。

以上です。皆さんのキャリアを応援しております!

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