シャイニング丸の内日報

転職や仕事術、仕事へのスタンス

失敗してない人は長期的に死ぬ

最近昔よりも失敗の方法がうまくなったかな、と思い思考の整理用に記事を書いてみます。

失敗とは何か

施行の分類

会社もしくは個人が常に何らかの施行を繰り返しているとすると施行には成功確率が存在します。成功確率は当然100%のものは厳密にはなく、厳密に言えば必ず一定確率で失敗が発生します。

極端に単純なモデルで語れば我々は毎日どのような施行をするかを成功確率と成功した場合のリターン、失敗した場合のダメージを考えながら報酬最大化に向けて動いていると言えます。(*単純化しています)

ここで「成功」「失敗」と分けてみましたが、失敗の定義とはなんでしょうか。これは実は何を目的として活動しているかに依存していて同じ現象を見ても捉え方は人によって異なります。

例えばアスリートでコンペに勝つことを目的として走っているならレースに負けることは「失敗」ですが、健康目的で走っていればレースに負けても運動をするという目標は達成されているので「成功」です。

会社の場合はもっと単純で、一般に会社が利潤最大化に向けて動いているとするなら利潤に貢献する短期的なキャッシュを生む、もしくは将来キャッシュを生みうるアセットを獲得していることは「成功」と言えます。

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会社の場合、図で説明すると殆ど成功する、あまり成功しない、殆ど成功しないのように施策を分類し、殆ど成功する施策で生存(短期的なキャッシュ)を維持しながらさらなる成長や未体験の刺激を求めるためあまり成功しない、殆ど成功しないなどの施策に挑戦し活動範囲を拡大させています。

あまりに成功しない施策ばかりをしていると短期的なキャッシュが枯渇し倒産状態になりますし、あまりに挑戦しないと将来利益を生むアセットを蓄積できないため中期的に死ぬことになります。

今殆どの確率で成功するということは他社もすぐに追いつく可能性があり、そこに安住していると現代における利益の源泉となる「差異」が縮小します。

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差異を維持し続けるためには他社が挑戦しない施策に挑戦し、その施策の成功確率を高める力(アセット)を持つ試みは欠かせません。このバランスを取りながら施策に手持ちリソース(金、時間)を配分することが経営の重要な仕事です。

これは個人に向けても同じことが言えて、個人としての競争力もやはり他社との差異によって規定されます。この差異を維持し続けるためには現在うまくいくことばかりやっていると差異が縮小し、競争力を失います。

失敗は成功の母ではなく、むしろ成功?

わかりにくい見出しを書きましたが、よく「失敗は成功の母」という言葉がありますね。解釈すれば「成功確率の低い施行に挑戦し失敗を経験し対象施策の成功確率を高める、もしくは類似施策の成功確率を高める」ことを言っていると思います。

ここで上の段落で説明した「成功とは目標関数を高めた施策の結果」と定義すると、実は上で言っている「失敗」は将来利益を生みうる経験というアセットを蓄えているので実は「成功」の一種なんですね。失敗と明確に定義されるのは短期的なキャッシュも失い経験としても蓄積されない場合です。

もしくはその失敗が一撃必殺となり、再起不能状態にさせてしまうことです。

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施策結果を三つに分類するとすると次のようになります。

1.「成功」短期的キャッシュもしくは長期的アセット(経験値、技術...)を負ったダメージ以上に得た

2.「失敗」負ったダメージに相応な短期的キャッシュもしくは長期的アセット(経験値、技術...)を得ることが出来なかった

3.「致命傷」個人や組織を再起不能状態にしてしまった施策

このように定義すると日々の過ごし方は最大回数成功し、短期的キャッシュ・長期アセット両方を失う失敗を最小化しながら、致命傷を必死で避ける

こととわかります。手数は当然多いほうがよい。

ノーダメージの施策なんてほぼありません。何かをすれば肉体や頭は疲れる、時間は失う。常に我々は何かを失いながら何かを得ています。そうすると次に考えるのはリターンを最大化しながら施策実行に伴うダメージをいかに最小化するかです。

失敗時のダメージ最小化

ダメージの分類

失敗により失うものを分類してみると次のようになります。

・社会的ダメージ(信用の失墜)

・肉体的ダメージ

・精神的ダメージ

・金銭的ダメージ

・時間ダメージ

これをどうにか最小化するのですが、ここでは精神的ダメージの最小化について考えてみようと思います。金銭的ダメージなどはヘッジ施策が充実しており、明確なのに加え精神的ダメージは捉え方によってコントロール可能だからです。

得たものにフォーカスする

「失敗」すると失ったものにフォーカスしがちです。しかし、上で語ったようにノーダメージな施策なんてほぼありません。ダメージを事前に最小化することは当然必要であってもダメージを負ったこと自体を後ろ向きに考える必要は全くありません。

そしてほとんどの場合、ダメージを負った事実は消えません、失った時間と金は戻らない。

そうならば、施策を通じて少なからず得ることが出来た経験からの学びを最大化することでダメージ以上の学びを得、「成功」と再定義することが有効です。よくある話ですが失敗を失敗にするのは現象自体ではなくその現象に自分がどう対応したかなんですね。

追記:失敗・成功の二元論自体に意味がない

上の考察で記載しましたが、成功や失敗を決めるのは施策の結果を判断した時点の人間でしかありません。つまり判断をする時期や誰から見たかによって施策の結果は失敗とも言えますし、成功とも言えます。

これがあるから、「あの時は落ち込んだが、今思えばあの失敗があり返って良かった」という話がよくあるわけです。

よくよく考えてみると「失敗してむしろよかった」と語れるのは失敗を成功にする力を持っていたということがわかります。失敗により経験を得てもそれを活用しなかったら時間や金を失っているだけでいつ観測しても「失敗」となります。

我々にとって重要なのは定義上の成功を増やすことだと思うと、何が起きても「成功している」と捉える力が重要です。金や時間を失うと「失敗」と捉えてしまいがちですが、むしろ珍しい経験が出来たと捉え「成功」と考えてみてはいかがでしょうか。

例えば、タクシーが捕まらなくて歩くしかなくなった場合でも、普段歩かない街をゆっくり見る機会を得たと考えてみたり、クビになったとしても自分のキャリアを考えなおす機会を貰ったなんて捉えていれば間違いなく失敗にあふれた日々よりもポジティブな気持ちで過ごすことが出来るでしょう。

他人から見て失敗していると思われようが最終的には自分がどう思うかです。成功にあふれた前向きな日々を過ごしてはいかがでしょうか。

蛇足:おっさん経営の弱点

おっさんになってくるとかなり経験やネットワークもたまるため「殆どの確率で成功する施策」ばかりやっていても結構豊に過ごせます。私はこれがおっさんではなく持たざる若者からイノベーションが創出される原因の一つであると考えています。

利益の源泉が強烈な差異であるとするなら、「まぁうまくいくよね」程度のことをやっていても大きな差異は生まれず「まぁまぁ」の成果しか手にすることが出来ません。クレイジーな成果のためには他者が手を出さないような施策にオールインするような姿勢が求められるのですが、そんなことしなくてもそこそこのリターンを得ることが出来るおっさんにはそのリスクテイクはしづらいのです。

その点、メルカリの山田進太朗さん、本当に素晴らしいですね。シリアルアントレプレナーとして経験の上に経験を重ね、世界的な成果を生み出す人と、そこそこの豊かさに安住してしまう人には決定的な違いを感じます。

個人のキャリアで考える

私がよく会社の辞め時として語っているのは「楽に仕事していても、それなりにいい評価がついて来てしまった」ときです。先ほどの話で言えば「殆どの確率で成功する施策」ばかりをしている状態になっており成長が止まっている証です。

会社内で自分の能力向上に応じて新たな挑戦機会があればよいのですがそうでない場合、新たな挑戦を求め転職に適した時期であるとも言えます。即退職ではなく、新たな可能性を模索し始めるという行動がほどよいかと思います。

会社内で高評価が付く自分は転職市場内でどのような価値を持つか確認してみるためにはスカウト型のサービスに登録してみるとよいでしょう。様々な企業や人材エージェントからスカウトが来るはずです。あまり来なかったら転職に適しているスキル・経験をお持ちでないということです。

実力チェックとして登録してみてください。日本で代表的なのはビズリーチとリクルートが運営するキャリアカーバーです。ひとまずこの二つに登録すれば市場の反応はわかります。

 

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まとめ

さて、長くなりましたがメッセージとしては

・成功確率の低い施策にもダメージを最小化させながら積極的に取り組む姿勢は健全

・「成功」と「失敗」は自分の捉え方次第

・そこそこ(Good)に安住せず最高(Excellent)を目指し続けよう

でした、それでは。