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総合商社から、超少人数商社へ転職したISHICOさんが語る総合商社から始まるキャリア(後編)

転職・キャリア

 総合商社から超少人数商社へ転職されたISHICOさんへのインタビュー記事、後編です。後編は商社で身についたスキル、キャリア観の変化、商社に興味がある人へのアドバイスを語っていただきました。インタビューアーはコンサルタントJです。

前編はこちら

www.shiningmaru.com

商社で身につけることが出来たスキル

一言で言えば仕入れから販売するまでの流れに全て携わることが出来たので商売について浅いながらも広く学べたことが一番大きいと思いますね。

ちなみに語学については学生時代留学経験がありそれなりに話せたのですが、商社は英語がペラペラな人ばかりだと思われるかもしれませんが、実際は全く話せない人も結構いますよ。私のいた商社では入社時TOEIC800点以上で30%とかだったと思います。

商社という事業の性格上、ジェネラリストが求められるため汎用性の高いハードスキルというのを身につける機会は限られているのですが語学はその中で汎用性の高いハードスキルであり在籍中に身につけるべきスキルであると思います。

私自身は、元々ベトナム語は何一つ知らない状態で渡航しましたがホーチミンでは毎日勉強していたので、1年経ったらある程度仕事で通用するレベルにはなりましたよ。その後、帰任してから使う機会がなく、折角学んだ語学や経験を会社に還元できなかったのが心残りの一つです笑。

キャリア観の変化

ISHICO「私が入社したときは元々10年、20年同じ会社で働くことはないくらいの考えでしたがそれが仕事を通じ様々な経験をしていく中で具体的になっていきましたね。特に大きかったのが海外駐在の経験です。

海外にいると日本では会えないような『独力で地に根を張り商売をしている人、何をして儲けているかよく分からないけど地元で力のある日本人』が実に多い。そういった色んな価値観で働いている日本人を見て、生き方というのはもっと自由なんだという考えを持ちました。そこからなんとなく一生同じ会社にいるということはない、という抽象的なキャリア感から独立を目指し、もっと自由な生き方をしたいという考えになっていきましたね。

とはいえ、過去に独立したわけでもなく起業のノウハウもなかったので、自分で創業した創業社長の下で働ける環境を探しはじめました。」

J「今までの話を聞いていると私がよく聞いていた商社の仕事よりもとても魅力的な仕事に聞こえました。商社の仕事はもっと大きな意思決定の中で歯車として若手が働く印象が強かったのですがISHICOさんの仕事は世界中からブランドを発掘し、まるで独立した貿易商人のようでやりがいが大きいように感じます。それではだめな理由はあったのでしょうか?」

ISHICO「確かにこの仕事は2,3年やる分には非常に楽しい仕事だと思います。ただ課長になるのはおおよそ40歳。15年やると考えるとどうでしょうか?」

J「それは確かに遅く感じてしまいますね、新しいブランドを扱っていくとはい同じような商売を15年やることが確定しているような生き方は、私は耐えられなさそうです。」

ISHICO「また、商社のドメスティックな感じも古いと感じていました。よく勘違いされがちですが商社は全くグローバルな会社ではありません。あくまで日本というマーケットに立脚し、日本人が上であるという組織は当分変わらないと思います。ベトナムでもトップは日本人でベトナム人はどんなに活躍しても現地法人のNo2止まり。本当の意味で優秀なベトナム人は来ませんよ。

J「なるほど、ちなみに転職活動はどのように進めたのでしょうか?また大手総合商社から超少人数商社ということでご家族からの反対はありませんでしたか?」

ISHICO「転職はヘッドハンター経由です。すぐに転職しなればならない理由もなかったのでヘッドハンターに条件を伝えて2年ほどかけて様々な人に会いましたね。転職については家も買っていましたし結婚していたので給与水準を落とせないという条件はヘッドハンターに伝えておりその条件で探していました。そういったわけで反対とかは特になかったですね。」

J「いい結婚ですね、結婚についてのアドバイスもお願いします笑」

ISHICO「経済的な何かとか考えなくてもいいような相手に合った時に結婚すればよいかと思います笑。私の場合は20代中盤でそれがあったので結婚しました。」

商社に興味ある人へ向けたアドバイ

J「参考にさせていただきます笑。最後に、商社に興味があるという方々へのアドバイスをお願いします!」

ISHICO「そうですね。3つあります。配属について、商材ライフサイクルについて、転職の上限年齢についてです

まず配属についてですが、これは商社に入社する以上、不確実性が高いものとして受け入れてください。多くの場合はコントロール出来ず、希望していなかった部署への配属となる可能性が高いです。特に営業を希望しておりコーポレートに配属された場合は相当Unhappyなスタートなるでしょうね。

異動についてはないことはないですが、壁は高いです。他の部署へ行くと同じ商社といえどやっていることは全く違うのでスキルが全く活きない場合が多く結局は同じ部署に居続ける場合が多いですね。

例外的な場合としては部署が縮小になった場合などです。私がいた会社の場合は不動産の部署が縮小となり一気に20名ほど異動となりました。ただしこれは稀な例です。

次に商材ライフサイクル。資源のように数十年単位でやることと私のように数年単位で行うプロジェクトでは得られるやりがいやスキルは全くことなることになると思います。ライフサイクルが長い場合は100億円のプロジェクトを多くの人が集まってやるようなプロジェクトで自分が関係するのはそのほんの一部です。私がやっていたような数億円のプロジェクトの場合は運が良ければ最初から最後まで一人で完遂することが出来ます。大きいことをどうしてもやりたいという場合はライフサイクルが長いものを選択することになるかと思いますが、商売のスキルを身に着けたい場合や将来独立も見込む方はライフサイクルが短いものを選ぶと良いでしょう

最後に転職の年齢についてです。私は商社から転職するなら30歳くらいが上限かと思っています。それより上ですと給料も上がってしまい市場価値との釣り合いがとれなくなってきます。また7年くらい商社にいると牙も抜かれてしまいますよね。

私の同期の例で見ていくと、120人ほど同期がいて辞めている同期は20名ほど。2年以内に辞めた人は10名ほど。これは入社前思い描いていた仕事と全く違った場合ですね。進路は様々で教師になっている人とかいます。

次は家業を継ぐ人たち。これは辞める前提で勉強のため商社に来ていますね。5名ほどです。残りの5名が私のような人たち、独立を目指したりする人ですね。

まとめ

今回は総合商社から超少人数商社へと転職されたISHICOさんから様々なトピックについて語っていただきました。

何故商社へ入社したのか、商社でどのような仕事に携わり何を学んだか、キャリア感がどのように変化したのか、転職はどのように行ったか、最後に商社に興味がある方々へのアドバイスです。

ISHICOさんとは記事にしたトピック以外も様々な話題が盛り上がったので対談シリーズ、続けてリリースしていきたいと思います