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シャイニング丸の内日報β(戦略的キャリア・転職)

年収600-1300万円の戦略的キャリア・転職論を転職エージェントが語ります

転職エージェントが教える本気の転職エージェント比較

こんにちは、人材業界で長く経験を積んできた編集チームのTです。私が人材業界におりプライベートでも頻繁に転職相談を受けます。よく聞かれる質問の一つに「転職エージェントはどこがよいのか」があります。

世にどのような情報が出回っているのか調べるため「転職エージェント 比較」で調べてみると非常に浅い情報しかないことがわかりました。そこで今回は一般的な転職の際に「どこのエージェントを使ってどのように転職活動を進めていくべきか」をまとめるための記事として書いていきます。対象は主に首都圏総合型(リクルートDoDAのようなエージェント)とし、業界・職種特化型は別の機会に書いてみます。

転職市場内での自分の扱いと自分に合ったエージェントの選び方を解説

最初に転職活動の初めから終わりまでのステップを分解していきます。

1.自分が転職業界でどのようなセグメントなのかを把握する。業界/年収/年齢/業種で大体セグメントが分かります。

2.自分のセグメントに合ったエージェント、サイトに複数登録。

3.2-3ヶ月かけながら選考を進めていく

4.詳細を交渉し内定

5.現職退職

このような流れになります。今回の記事で主に解説するのは1,2ですね。

まず1についてですが転職エージェントの中にはいくつか種類があります。まず分けるべきは総合系とブティック系。総合系はいわばデパートです。よほど特殊な求職者でない限り総合系が全く対応出来ないということは少ないでしょう。ブティック系は特定領域に特化しその特定領域に限定すると総合系を上回るサービスを提供するスタイルです。少人数型が多いので玉石混交になってしまいがちですが良い会社、エージェントと出会うことが出来れば一度の転職にとどまらない長期的な付き合いとなる可能性もありますね。

さて、本論に戻り「1:自分の転職市場での立ち位置を把握」していきましょう。

重要なのは年齢、年収です。新卒は除いて考えると若い順に次のように整理されます。

1.第二新卒(25-28歳)

2.一般的な転職(28-35歳)

3.即戦力、専門家としての転職(35-60歳)

4.シニア転職(60歳以降)

また、どの領域でも年収が800万円超えてくるあたりから総合系エージェントよりもエグゼクティブエージェント(高収入専門、専門性が強い、経営に近いなどの求人を扱う)が得意になって来ます。

まずは年齢 X 年収という分類で自分がどこにいるか把握しましょう。図で整理すると次のようになります。

f:id:shiningmaru:20170218221605p:plain

縦軸は年齢、横軸で800万円未満・以上で分類しています。 箱内部の1ではにキャリアを構築していく上でフェーズごとに重要なこと、2では転職の際使うのが適切なエージェントのタイプを記載しております。

縁故はどこの箱にも有力な選択肢として当てはまりますのでここでは省いてます。また4は特殊過ぎる世界なのでこちらも省いています。

この図で言いたいことは

・赤枠で囲った「総合系が当てはまるゾーン(1,2の年収800万円未満)はまず大手総合系3-5社は問答無用に登録」

・800万円以上になったらエグゼクティブエージェント

ですね。

ちなみに年収2,000万円超えてきて業界内でもちょっとした顔になってくると上位エグゼクティブエージェントや経営人材特化ファームから仰々しい手紙が送られてきたりします。リクルートエグゼクティブエージェントなんかは筆字で送ってきます。この世界に来るともう下の世界には落ちていかなくなり、一段抜けた感覚があります。

それではそれぞれ詳細に解説していきます。

比較は無意味、総合系を使うべきゾーンの人は問答無用で5社は登録!!

これ声を大にして言いたいのですが総合系を使うべきゾーン(1,2の年収800万円未満)の人は大手総合系には迷わず登録しましょう。DoDAリクルートマイナビ、エン・ジャパンの詳細な比較なんていりません。使うのは無料ですし、複数同時並行で使うのは一般的なので詳細に比較して慎重に登録する必要は一切ないわけです。

もちろん多少時間はかかりますが一生を左右しかねない「転職」、適当に決めるのではなくなるべく多くの選択肢から正しい判断をすることを強くお勧めします。

さて、それでは必ず登録すべき5社をご紹介します。

1.リクルートエージェント(リクルート)

2.DoDA(インテリジェンス、現在テンプと統合され屋号がパーソルになりましたね)

3.マイナビエージェント(マイナビ)

4.エン・ジャパン(エン・ジャパン)

5.@type(キャリアデザインセンター)

この5つです。それぞれ10年以上の歴史があり、数千~数万の求人を持っておりオペレーションも完成されています(注1)。

それぞれに対して求人数や強い領域、フォローの丁寧さなど比較したサイトもありますが、そもそも担当者によって姿勢がかなり異なりますので会社毎で詳細に比較することにあまり意味はないんですよね。

求人数も多ければ当然自分にフィットした案件がある確率が高まりそうなものですが一定数あれば、求職者側があまりにきつい条件を突きつけない限り数件は必ずどの会社でも出てきます。求人数が5,000件か8,000件のような比較はほぼ無意味です。全ての会社を回ってみてから考えましょう。無料ですので。

また、どの程度丁寧な対応されるかなんて事前に分かりません。担当者毎にかなり異なります。オペレーションについても業界内部で人が回っていたりする(そもそもキャリアデザインセンターはリクルートの人らがスピンアウトして作った会社)ので似たようなものです。

ちなみに、よく出てくる「非公開求人」というワードには騙されないようにして下さい。非公開求人というと・・・

・非常に人気があり、応募が殺到するのを防ぐためエージェントがいわば1次面接官として機能し面談に行った者のみが知ることが出来る

・重要ポジションのため社内にも隠す必要があり公開出来ない

のような想像をしてしまいがちでエージェント各社もそのように主張していますが非公開求人の定義は「自社の求人媒体で扱っていない」という意味です。「ちなみにこのポジションは御社のwebに出ていないですよね!」とか毎週確認したりするわけはありません。

自社の求人媒体に掲載されていないだけで会社のリクルーティングページのところに条件をどの程度詳細に書くかはさておき、普通に求人出ています。これがほとんどのケースで上で書いたみたいなとっておきの案件だから非公開求人にしているというものは2割はないでしょう。下手したら1割切ります。このような理由で「非公開求人数」も気にする必要はありません。

また年収UP率等の数値も気にしなくてよいです。エージェントは年収の30-35%の成果報酬を企業から入社時に受け取る商売ですので年収は当然高まるような案件を案内します。

しつこいですが、上で列挙した老舗5社は問答無用に登録することを強くおすすめします。

総合系対象ゾーンの人は迷わず5社は面談してみよう

様々な転職エージェント比較記事ありますが私の主張をまとめると「エージェントや業界毎にフォローの丁寧さや年収UPの確率なんて異なるので鉄板5社はまず登録して使えるか否かは面談してから決めよう、無料なんだから」です。

転職という重要な機会、多少の手間がかかってもじっくりエージェントを選んでいくのが正しいのではないでしょうか。

次回は年収800万円以上の転職について書いてみようと思います。

 実際のエージェントの使い方についてはこちらの記事を参照してみて下さい↓

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注意書き1:エージェントにどこまで期待すべきか

エージェントも普通の人なのでカウンセリングとかはそこまで期待しないでください。よりよい転職を実現するためにも自分でキャリアの方針を定め、強みを主張し、どのようなポジションが欲しいのかを明確にするのは自分の役割です。

転職回数が多い人を採用すべきか否か

転職業界では基本的に転職回数が多い人というのは書類でNGを食らう代表格として挙げられます。1ペケ(キャリアの中で3年以内の短期離職が1回)ならまだしも2ペケ以上はほとんどの場合は書類NG人材であり、エージェントとしても支援を断ることがあるくらいです。支援しても書類NGが続き結局決定出来ないとエージェントとしては徒労に終わってしまうからですね。

そんな中、こんな記事を見ました。

blog.tinect.jp

転職回数が多い人を採用する、逆張り戦略です。この記事いわく転職回数が多い人を採用するメリットとは

・様々な会社を見てきた分、多くのことを知っている

・転職の度に転職市場に出るため自分の価値にセンシティブ

・日本の社会は転職にシビアなので周囲が採用しないのにスキルが高い人材がおりお買い得(逆張りです)

・不満を持っているならすぐ辞める、不満を持っているにも関わらず愚痴を言い続けてやめてくれない人がタチが悪い

とインタビュー中に登場する経営者は語ります。そして対比として20年同じ会社に勤務しリストラになってしまった人を転職回数が少ない人の例として取り上げ、会社の習慣に凝り固まってしまっている・スキルも人脈もない、と言い批判しています。

この経営者の言うことには一理ありますがさすがに雑にまとめすぎで誤解を招きかねないと思いましたので被せる形で記事にしてみようと思います。

転職回数が多いと嫌われることに合理性はないのか

「転職回数が多い」ということだけからは実は多くのことは分かりません。ここでは転職回数が多い人の中でも2種類おり、分けて考えてみることから始めましょう。

1.自分の腕一本で生き抜く覚悟があるプロフェッショナル

2.他責主義で嫌になったらすぐ辞める人

1の人らは特に外資系に多いです。外資系キャリアの人らの職歴を見ると40前後になって社歴1社という人はかなり稀で、50歳まで1社に居たら天然記念物と言われるほどです。この人らこそ引用した記事の中でインタビューされた経営者が言っているような人ではないでしょうか。もちろん採用しても特に問題ありません。

高い倫理感と成長意欲を持ってプロフェッショナルとして働き、自分のパフォーマンスが出ていないと感じたら自ら退いていくような人でしょう。

問題は2のほうですね。基本的に他責主義であり自分のパフォーマンスが上がらなければ環境が悪い、努力しない、辞めるというサイクルのため短期離職を繰り返しているという状況になっていきます。不満だったらすぐ辞めてくれることが良い、とは言うもののパフォーマンスが上がる確率はかなり低いのでもはや最初から採用しないことが最も

正しい採用戦略と言えます。

新しい仕事は最初は思い通りに行かなくて当たり前ですし、不満の一切ない職場もありません。そのような点に折り合いを付けながら仕事をし、現実的な範囲で最適な環境でパフォーマンスをあげていくというのは常識のある大人としての行動です。

そして前提として1の人口と2の人口を比較すると圧倒的に2のほうが多いです、これがそもそもジョブホッパーは採用するなというのが一般的であり、現在もその風潮に変化が起きていない理由ですね。

短期離職繰り返しても大丈夫・・・じゃない!

そんな人いないかもしれませんが、引用記事だけから判断すると「短期離職繰り返してもいいじゃない!」と思ってしまうかもしれません。全くよくありません!

一度転職するなら少なくとも3年、自分の中では5年はその場で仕事をするくらいの気持ちで転職をするべきでしょう。

 

 

転職のお手本、34歳、輸入車メーカーから医療系人材会社への転職

転職・キャリア

こんにちは、投稿記事第二弾です。前回の塾講師から外資ITコンサルへ転職された方の事例を取り上げた記事を書きました。今回は輸入車メーカーから医療系人材会社へ転職したH氏の事例について取り上げます。それでは見ていきましょう!

(前回記事)

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H氏とは?:30代後半、4社目、年収900万円

私は30代後半、男性です。新卒から9年間ほど某大手人材サービスに所属、某輸入車メーカーにセールスとして配属。その後本部マーケティング業務を経験した後、医療系の人材会社に転職という経歴です。

現在はTech系の会社にてデジタルマーケティング領域でHRプランナー職としてマネジメントしています。

大学卒業して16年強、経験4社目。地方出身のそこまで指名度も高くない学卒で年収900万程。

決して自慢できるような華々しい経歴を有しているわけではないですし、同年代の大手に勤めている方に比べ年収が高いわけでもないと思っています。

ただそんな私の転職経験をもとに、転職や仕事選びの際の考え方や心構えなどを少しだけお伝えしていければいいかなと考えています。

 輸入車メーカーから何故医療領域へ?

経歴が多岐に渡りますので直前の医療系人材会社に入職した経緯を中心にお話させていただきたいと思います。

前々職の輸入車メーカー時代にはセールス職・マーケティング職として実績を積んでいましたので、正直なところ特に「転職」ということは考えていませんでした。

そのような中、転職を考え始めるきっかけは長らくお付き合いいただいていた顧客の先生(医師)からのお話だったかと思います。

医療業界の人材採用難や診療報酬制度による収益減算、業界体質などのお悩みなどをお聞きし、当時とても気持ちがザワついたことを覚えています。

先生は学会などでもご権威でおられ誰よりも医療への熱量が高く、私などにも懇意にしてくださるようなご人格者でした。その様なお方からのご相談でしたので私の心に深く刺さりましたね。

もともと過去に人材ビジネスで顧客の課題解決に携わっていたこともあり、自動車業界では目の前の方々のお悩みを何も解決できないという状況に段々と違和感を持つようになっていました。 

当時34歳、妻子持ちで仕事もほどほどうまく行っている環境で特に会社を辞める理由もありませんでしたし、もちろん周囲は大反対でした。

ただ逆にいうとそこまで大した学歴を持っていない私にはその時点で先が見え始めていたことも事実でしたので行動に移していきました。

入念に医療業界の情報を調べ転職の準備 

半年以上かけて医療業界について情報を集めた結果、人材以外にも多くの解決すべき課題が山積みであることや自身が関わっていきたい分野が見え始め、その戦略が実行できそうな会社とのコンタクトを取り始めたことが具体的な転職活動のスタートでした。

 

年齢・経験・保有資格・先生方との人脈など制約条件や武器を精査しながら、現実的に希望や想定される条件などと睨めっこという状況でした。

 

実際に考えていることを実現させるとなるとある程度のポジションでの入職が必要でしたので、オープンポジションや非公開求人の情報も収集していくために紹介エージェントを活用させていただきました。

業務の合間で行う活動に時間的な制約が多く、大手人材会社R様には情報提供から企業との交渉などで非常にお力添えをいただきました。

 

当初なかなか人材会社のキャリアコンサルタントの方とタイミングが合わず困っていましたが、幸い気転の効く方が担当してくれていましたので問題を解決するのに時間は要しませんでした。

むしろこちらの勤務状況などを気遣って下さったり、具体的なアドバイスをくださるなど転職活動を通じてまるでチームが編成されていたような感覚でした。

 

オファーは役職採用での案件がほとんどで、各社の人事採用担当者も時間・場所問わず直接面会にお越しくださるなど頭が下がる思いばかりでした。

正直「ここまでやってくれるの?」という驚きがありました。

 

いろいろな会社からオファーいただき、お話を聞かせていただきましたが

・自社サービスに対して明確なコンセプトを持っていること

・顧客重視な営業姿勢であること

・ビジネスとしての相性が合うこと

この3点が決め手で、私が展開したい方針を浸透させやすい環境と体制もご準備いただける老舗のC社に心決めしました。

 最後の決めては情熱!

業界では大手参入後シェアが流動化する中、当時C社は中の上クラスのポジションに位置付け。

ミッションは3年スパンで既存事業の立て直しと新規事業の立案。

報酬面は当時勤めていた会社の金額とほぼ変わらず。

社長と人事部長の情熱と勢いにやられました(笑)

 

ただずっとそのままというのは嫌でしたので、明確に売上予測と事業計画・マイルストーンを提示して

後々には実績で報酬上げていただきました。

もちろんお金以外の部分などについても私がC社に在籍していた間惜しみなくサポート下さりましたので総合的な満足度は高かったです。

おかげでC社にて私は大きな実績を残すことができ、次のフィールドに進むこともできましたので、とても感謝しています。今ではお互い良い取引先としての関係が続いています。

 

金にこだわり過ぎず、自分のスキルと実現したいことを冷静に考えるべし

最後にアドバイスという程のものでもないですが、転職活動の際の心構えをお伝えしておきたいと思います。

よく「自分のスキルや経験ならあと年収〇〇〇万は絶対欲しい!」と若手から漠然とした相談を受ける

ことがありますが、あまりお金にはこだわり過ぎないほうが良いと思います。

業界や会社規模、社内のポジションでその評価はまったく異なってきますので。

それよりも「そのスキルと経験をどう活かして何を実現していきたいのか?どれほどのマネタイズを提供できるのか?」ということの方が自身にとっても転職先の企業にとっても大切なことだと思います。

相手に何を提供できるのかを明示できない方に企業はまず投資しませんから。

 

逆に自身を査定してもらうくらいの気持ちでエージェント経由にて企業の反応を聞かせてもらうと

客観的な状況を把握しやすいと思います。

実際に思っていたより高評価なら検討すればいいと思いますし、キャリアプランに不足している点があるならいま明確にやるべきことが見えてくるはずです。

 

「何のために転職するのか?」をクリヤーにしてエージェントや企業担当者と密に相談しながら

今後活躍できる場所づくりをしていけば良い転職ができると思います。

 

転職は怖がらず、活動は焦らずにやっていきましょう。

そうすればそのうちあなたにとって最良な出会いが舞い込んでくると思います。

編集チームからの見立て

様々な観点から転職のお手本とも言える事例でしたね。そのポイントを見ていきましょう。

1.転職理由がポジティブ、情熱的

まずこれですね。ネガティブな転職の場合は現状の職場への不満が転職のドライバーとなります。この場合

・転職に焦ってしまうため、あまり気が進まない転職をしてしまう可能性がある

・中長期的な方針がない転職となるためキャリア構築を進めずらい

・志望動機がごまかしになるため、ハイポジションでの転職は困難

といったデメリットがありますね。本来転職はネガティブな理由では転職すべきではありませえん。成果が上がらなくて人間関係が悪化し逃げる、のではなくそういった場合こそ本来は踏ん張って成果を出すべきです(↓ダメ転職についてはこちら)。

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今回はネガティブな理由からの転職ではなく医療業界の課題を発見し入念な準備期間をもって転職することが出来たため納得の行く転職に繋がりました。

2.エージェントを使い倒した

難しい日程調整や交渉、このようなときこそエージェントを使い倒すべきです。我々エージェントの身からすると大変といえば大変なのですが我々が避ける候補者というのは「自分の価値を過剰評価している」「レスがない」「紹介先に失礼」といった方々です。正直、我々を使い倒して頂いて転職が成功したときは悪い気分はしません。

そういった意味で必要なときは「悪いかも」なんて思わずにエージェントを頼りましょう。我々は決定が出来ないとフィーが発生しないため、決定のために必要な努力は惜しみません。

3.条件にこだわりすぎない

特にこれが素晴らしいですね。やりたいこと優先で最終的な決定も情熱に押されてです。まさに転職のあるべき姿。これまで様々な方を見てきましたが条件にこだわり過ぎる人はあまり活躍出来ていません。

その理由を考えてみれば明らかですが、一流になるためには自分の業務に強いこだわりが必要です。何故この仕事をやるのか、必要なのか、そこまでやる必要があるのか。このときに「この仕事をやれば給料が上がるかも」という考えでは一流の仕事は出来ないんですね。なぜなら一流の仕事と外部から評価されるのは如何にその仕事があなたの給料に貢献したかではなく他人の約に立ったかになります。

この細かな差の集積は大きな差となって現れます。業界で一流になっている人に仕事に取り組む理由について話を聞いてみると、自分のやりたいこと、今やっていることについて間違いなく生き生きと話ます。これは仕事(=取り組んでいること)が自分のやりたいことと一致している状態だからですね。いやいや仕事をやって高いパフォーマンスというのは困難です。

プロフェッショナルとして仕事をするのであれば安すぎる仕事を受ける必要はありませんが、例えば100万円程度などの待遇の違いで職業を選択することは不幸なことです。

自分が何がやりたいのかを明確にし、転職や仕事に取り組むと結果は全く異なるものになるでしょう。

年収1.5倍、底辺学習塾講師から外資系ITコンサルへ転職!

転職・キャリア

 こんにちは、編集チームです。今回は投稿記事ということで編集チーム外から投稿頂きました。地方の塾講師から外資系のITコンサルということで珍しいキャリアを積まれているO氏に具体的な経験を交え記事を書いていただきました。

教育系専攻で大学院修了後SEに

私の最終学歴は大学院です。国立の大学院(文系、教育系)を卒業しました。

一社目の就職先は、日本を代表する証券会社のグループ会社です。証券会社向けの基幹システムを構築・運用するSEとして勤め始めました。

5年勤めましたが、家庭の事情により退職し、地方都市の塾講師(正社員)へ転職します。しかし、そこも1年足らずで退職し、東京へUターン。そして、外資系のマーケティング向け情報コンサル会社へ就職しました。当時、日本オフィスが立ち上がってすぐの時期でした。 

東京のSEから地方の塾講師になった理由とは

家庭の事情と、地方の就職事情の厳しさから、消極的な形で=消去法で学習塾講師を決めました。

学生時代に足かけ5年ほど塾講師の経験はありましたので、正社員として応募しやすいと考えたためです。また、地方では就職口が限られており、採用されやすくて収入が安定した職業はほとんどなく、自ずと選択肢が塾講師になっていました。

塾講師の将来性のなさを感じ再度東京へ

まず、塾講師が体力的にもメンタル的にも厳しい仕事だったことが挙げられます。また、業界的にも少子高齢化によって先細りのため、厳しさに耐え抜いても収入が向上することが期待できませんでした。 

さらに、家庭の事情が解決して地方から東京へ戻ることができるようになったため、東京で英語(TOEIC860点、ビジネスでの使用経験もあり)を生かして収入を上げたいと考え、転職を決意しました。 

大手エージェントを主に使った転職活動

主に転職サービスを利用して、転職活動を進めました。活動期間は約二ヶ月です。偶然転職先を早々と見つけることができましたので、短期間で済みました。

 使用したサービスは以下の三種類です。

マイナビ

・@type

DODA 

この中で、マイナビが最も多くの求人量を持っていました。ただし、応募したくなるような魅力的な求人はあまりなかった印象です。@typeは対応が最も丁寧な印象ですが、残念ながら私に合う求人を見つけることができませんでした。

私が転職したのは、DODAで出会ったエージェントから紹介を受けた企業でした外資IT系の企業で日本オフィスを立ち上げたばかりだったこともあり、純粋な日本企業とのコミュニケーション経験のある人を求めていました。私は一社目で日本的な企業との対応経験が豊富だったため、最初から「採用したい」「ぜひ一緒にビジネスしたい」と言っていただきました。

転職により収入は1.5倍に、ただし仕事自体はハードな方向へ

収入は1.5倍に伸びました。

前職が地方、しかも塾講師だったこともあって、ボーナス含めても年収300万程度。それが450万円ほどになりました。さらに、翌年からは540万円へ。やはり外資系なので、業績と新規営業次第でうなぎ登りに給料は向上します

環境的には、業務時間と働く場所が大きく変化しました。前職では、昼過ぎに出勤し終電で帰宅する生活が週5日続いていました。それが、PCさえあればどこでも可能な業務となったために、週の半分以上は自宅で働く生活になりました。ただし、海外パートナーと頻繁に連絡を取り合う必要があるため、業務時間は朝8時頃から夜23時頃まで断続的に続く形です。

転職を考える人へのアドバイ

自分の経験やスキル、強みをフラットに考えることが最も重要だと感じました。

自分の経歴を棚卸しし、企業から見てそれがどのような魅力を持っているか、というのが「フラット」の意味です。

こうした自己分析を行うと、つい他の人と比べてネガティブな気持ちになってしまいがちです。

しかし、働いてきた経験や得た知識は、何かしら魅力に感じる企業が存在するはずです。私の場合は、英語力よりもむしろ「日本企業とのコミュニケーション経験が豊富、日本的なマナーがしっかりしている」というのが採用された企業にとっての魅力でした。

こうした強みを持っている人は、そう珍しくはないはずです。逆に言えば、これを「強みだ」と思っている人はあまりいないでしょう。

自分という色眼鏡で自分を分析しても、転職活動には意味がありません。企業からどう見えるか、自分の経歴を魅力的に感じてくれる企業とはどのような企業かを真剣に考えることが、転職に成功するコツなのだと思います。自分を客観視するという意味では今すぐ転職するつもりは無くとも経歴の棚卸しという意味でエージェントに接触することは有意義だと思います。

O氏のキャリアからの学び

さて、このパラグラフでっはO氏のキャリアからの学びを編集チームがまとめます。

1. 一社目でまともな職歴を作って二社目で外れても三社目で持ち直した

O氏が現在もトラックから外れることなくキャリアを積み上げて行けているのは一社目の職歴で傷がないからです。大学院を卒業し大手子会社にてSEとして5年、自分がまともな人間であるという証明するには十分な実績です。今回の転職ではまずこの実績は非常に大きな役割を果たしています。彼の職歴の一社目がなく、新卒塾講師1年ではこのような転職は出来ないでしょう。塾講師やSEの経験がITコンサルに直接的に活きるわけではないのですがまともな人間であることの証明が如何に貴重か分かる事例と言えます。
私が以前記事で「転職によって総合点は伸びない」という記事を書き、転職によって大幅に全てのインデックスが伸びることはないと書きました。

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今回は労働時間が伸びた代わりに収入も伸びたという転職なので総合点自体はすぐには伸びていないことが今回も見ることが出来ます。その後も収入が伸び続けているのは転職自体によってというより転職後のO氏の努力によってなされたものです。転職後の努力の仕方についてはまた他の記事で詳しく書くこととします。

2. エージェントは数多く利用、それぞれの特徴を知る

現在の転職市場に於いては今回のケースで見られたようにエージェントを使うことが一般的です。特に今回、最後のアドバイスにあったように「自分の強みを客観視する」ということをするにはエージェントから客観的な視点でみた「あなた」を知るということは非常に重要です。
今回おすすめのエージェントとして上がったのはDoDAでしたね。マイナビについては求人は多いが質はあまりよくないというのはよく聞かれる評判です。背景として、マイナビのビジネスモデルがリクルートと同じビジネスモデルを半分の給料で人海戦術を展開する、というモデルとなっているため獲得出来る求人や営業マンによる求人の魅力つけをするようなライティング指導が弱いのでこのようになっているのですね。
あまり次の進路を絞らない転職でしたので今回のような総合型エージェントを使ったのは良い判断だと言えます。ある程度業種を絞り込んだ転職であれば特化型のエージェントがおすすめです。

3. 自分の「強み」は候補者中の優位性

「強み」について考え直すと、「その求人に対する応募者中で自分が優位に立っており、採用側が重視する項目」が強みと言えます。母集団によって自分の強みは大きく異なりますね。今回は外資系の日本市場参入という背景があって「採用側が重視する項目」の1つが「まともな礼儀正しい日本人」ということになっていたのでしょう。この1例だけですと特異な例となりますが、「強み」とは何かを考え直すにはよい事例です。

4. この人が更に次へ行くにはどうするべきか

さて、めでたく収入UPの転職および2年目となりさらなる収入向上を実現しているO氏。今後はどのようにすべきでしょうか。
まず、この会社で自分のキャリアが軌道にのっていると感じるならば昇給のペースと自分の成果の成長ペースが比例している限りはこの職場での出世をおすすめします。日本法人が新しいということで今のうちにのし上がれば既得権益を手に入れることが出来、競争から脱却し高待遇を維持することが可能になりますその後は外資渡り歩きを繰り返してもよいでしょう。
ただもし、日本法人の給料体系が強く制限されており自分の成果と給料が割に合わないと感じ続けるようであれば数年の勤務の後、転職をおすすめします。外資ITの世界、成果を出す人であればいつでも受け入れ先があります。是非今後も活躍していただきたいですね!

外資IT族さらなるキャリアアップのための推薦サービス

今回は総合型エージェントを使っての転職でした。これが700万円以上の転職となってくると総合型よりもエグゼクティブエージェントの世界に寄っていきます。

私がこちらのブログの想定読者であるアッパーミドル(600-1300万円)のキャリアの方々におすすめなのがビズリーチです。自分の職歴および希望条件を入力することにより多くのスカウトを受け取ることが可能です。次のステップを目指す方は是非登録してみてくださいね。

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資格や勉強は自分の価値向上ではなく熱意アピール用

転職・キャリア

こんにちは、編集人T(人材業界勤務)です。

転職を考えている方々から日々相談を受けているのですが結構多いのは「最近は早く帰るようにして夜の時間を語学や会計の勉強などに時間を使って自分の市場価値を向上させ有利な転職を出来るように努力しています!」という話を結構頂きます。

こちら、大いなる誤解であり少々の勉強によって市場価値は向上などしません。そのくらいで揺らぐマーケットではないんですね。市場価値を向上させるのは兎にも角にも経験と実績、またそれに連動した給料です(転職マーケットに売りに出た際には現在の給料がオファーの基準になるため)。結論から言ってしまえば市場価値の向上には全力で現在の仕事を頑張ることが近道であり、退勤後や週末の時間を使った勉強は自分の熱意があることのアピールに有効です。詳しく解説していきます。

転職を考えているなら今の仕事を全力でするべし

終身雇用なんかにしがみついて会社の処遇に従うしかない生き方よりも経験と実績を積んでそれを武器に自由に戦って勝ち上がるほうが自由度は高いことに加え自分のスキル・経験と給料が比例していくので努力を続けていれば待遇も良い。

このような意味で今を生きる若者は転職を考えるというより、いつも頭の中にキャリアの作り方という考えがあって当然であるべきであると私は考えています。

キャリアなど考えず目の前のインセンティブ支給のみをターゲットとして仕事をしていると短期的な視点しか持つことが出来ません。例えば、自分のインセンティブの仕組みに組み込まれていない仕事を振られたらどのように対応するでしょうか?

「自分のインセンティブにないから」と言って拒否するのか、新たなスキル・経験を獲得する機会と捉え積極的に進めるかというオプションがありますが、中長期的なキャリアについて考えれば新たな経験を出来る機会は積極的につかむべきです。短期的なインセンティブのみを目的に仕事をしていると自分の仕事の幅は徐々に狭まり、活躍の幅が狭くなります。このように転職する/しないは関係なくキャリアを構築するというのは自分のビジネスマンとして力を上げていくことです。中長期的な視点を持ちながら仕事に取り組むとよいでしょう。

さて、前置きが少々長くなりましたが転職を考える、というのは現在の自分を売り物としてマーケットに出すという意味です。なるべく高く売りたいですよね。以前市場価値についてはこちらの記事で書きました。

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よいレジュメの条件は次のものでした。

1.高い現職年俸

2.転職回数が少なく少なくとも一社3年以上の勤続年数

3.ブランド企業勤務経験

4.キャリアの一貫性

5.高級業界・職種

ここでは特に資格であったり、知識はあまり関係ないんでしたね。転職の世界では例えば営業職へつこうとした場合は面接で「営業本読み漁ってます!」と言っても、「うむ、では君に高いオファーだそう」とはなりません。自分が現在変えることが出来るのは現職での経験と実績です。転職を考えているからこそ今の場所でより努力するべきです。

勉強は熱意アピールとして使う

学生ではないので、「お勉強」によって市場価値は上がることはほぼありません。中途は経験と実績で勝負です。それでは退勤後や週末に自分が歩みたい道について勉強するのは無駄なのか。そんなことはありません。

例えば行きたい業界があるなら調査し、その業界のトレンドを知っているのは当たり前ですし、付きたい職種があるならその業務に必要な勉強をし始めていて当然と言えるえでしょう。

面接の志望動機で応募企業の業界内でのポジショニングを理解しているべきですし、その職種について何がしたいのかを語る際に知識がなくては有効なアピールをすることが困難です。

勉強は市場価値の向上ではなく熱意アピールとして使いましょう。

他に出来ること;コネの拡大と自己アピール

この記事の中でこの項目が最も重要かもしれません。転職を考えているなら業務時間以外ではネットワークの拡大に務めるべきです。コネの拡大と自己アピールというのは

1.やりたいことを明確にする

2.そのような機会を提供出来る可能性がある人/コネがある人と会う

3.やりたいことをひたすらアピール

ということをすることです。様々な転職ケース見ましたが最良の転職というのはやはりコネの中でのスカウト/引き抜きである場合が多いです。これは「その人がいるから」ということで用意されたポジションは人材会社に流れる前にまずはネットワークの中で人を探すからですね。特にハイポジションであれば履歴書や面接だけでは測定がしづらいモラルやビジョンが重要になってくるため、コネの中で探すわけですね。

そのようなポジションを得るには採用権限を持った人が「誰かいないか」と考えたときに「あいつがいるじゃないか」というように頭に浮かぶ必要があります。そのためには、常に自分のやりたいこと・このような機会があったらチャレンジしたいということを広く知らせておく必要があるわけですね。このような機会を食事などカジュアルな機会を持ちならアピールするチャンスを増やしておくとよいでしょう。

まとめ

最初の資格disから始まり、転職を考えても考えていなくとも強いキャリア構築のためには常に自分の姿勢について考えているべき、勉強は熱意アピールで使うべき、また最後に自分のやりたいことのアピールは常にし続けるべきという記事でした。

最後の項目がもっとも重要かもしれないですね。

コネがない!?

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総合商社から、超少人数商社へ転職したISHICOさんが語る総合商社から始まるキャリア(後編)

転職・キャリア

 総合商社から超少人数商社へ転職されたISHICOさんへのインタビュー記事、後編です。後編は商社で身についたスキル、キャリア観の変化、商社に興味がある人へのアドバイスを語っていただきました。インタビューアーはコンサルタントJです。

前編はこちら

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商社で身につけることが出来たスキル

一言で言えば仕入れから販売するまでの流れに全て携わることが出来たので商売について浅いながらも広く学べたことが一番大きいと思いますね。

ちなみに語学については学生時代留学経験がありそれなりに話せたのですが、商社は英語がペラペラな人ばかりだと思われるかもしれませんが、実際は全く話せない人も結構いますよ。私のいた商社では入社時TOEIC800点以上で30%とかだったと思います。

商社という事業の性格上、ジェネラリストが求められるため汎用性の高いハードスキルというのを身につける機会は限られているのですが語学はその中で汎用性の高いハードスキルであり在籍中に身につけるべきスキルであると思います。

私自身は、元々ベトナム語は何一つ知らない状態で渡航しましたがホーチミンでは毎日勉強していたので、1年経ったらある程度仕事で通用するレベルにはなりましたよ。その後、帰任してから使う機会がなく、折角学んだ語学や経験を会社に還元できなかったのが心残りの一つです笑。

キャリア観の変化

ISHICO「私が入社したときは元々10年、20年同じ会社で働くことはないくらいの考えでしたがそれが仕事を通じ様々な経験をしていく中で具体的になっていきましたね。特に大きかったのが海外駐在の経験です。

海外にいると日本では会えないような『独力で地に根を張り商売をしている人、何をして儲けているかよく分からないけど地元で力のある日本人』が実に多い。そういった色んな価値観で働いている日本人を見て、生き方というのはもっと自由なんだという考えを持ちました。そこからなんとなく一生同じ会社にいるということはない、という抽象的なキャリア感から独立を目指し、もっと自由な生き方をしたいという考えになっていきましたね。

とはいえ、過去に独立したわけでもなく起業のノウハウもなかったので、自分で創業した創業社長の下で働ける環境を探しはじめました。」

J「今までの話を聞いていると私がよく聞いていた商社の仕事よりもとても魅力的な仕事に聞こえました。商社の仕事はもっと大きな意思決定の中で歯車として若手が働く印象が強かったのですがISHICOさんの仕事は世界中からブランドを発掘し、まるで独立した貿易商人のようでやりがいが大きいように感じます。それではだめな理由はあったのでしょうか?」

ISHICO「確かにこの仕事は2,3年やる分には非常に楽しい仕事だと思います。ただ課長になるのはおおよそ40歳。15年やると考えるとどうでしょうか?」

J「それは確かに遅く感じてしまいますね、新しいブランドを扱っていくとはい同じような商売を15年やることが確定しているような生き方は、私は耐えられなさそうです。」

ISHICO「また、商社のドメスティックな感じも古いと感じていました。よく勘違いされがちですが商社は全くグローバルな会社ではありません。あくまで日本というマーケットに立脚し、日本人が上であるという組織は当分変わらないと思います。ベトナムでもトップは日本人でベトナム人はどんなに活躍しても現地法人のNo2止まり。本当の意味で優秀なベトナム人は来ませんよ。

J「なるほど、ちなみに転職活動はどのように進めたのでしょうか?また大手総合商社から超少人数商社ということでご家族からの反対はありませんでしたか?」

ISHICO「転職はヘッドハンター経由です。すぐに転職しなればならない理由もなかったのでヘッドハンターに条件を伝えて2年ほどかけて様々な人に会いましたね。転職については家も買っていましたし結婚していたので給与水準を落とせないという条件はヘッドハンターに伝えておりその条件で探していました。そういったわけで反対とかは特になかったですね。」

J「いい結婚ですね、結婚についてのアドバイスもお願いします笑」

ISHICO「経済的な何かとか考えなくてもいいような相手に合った時に結婚すればよいかと思います笑。私の場合は20代中盤でそれがあったので結婚しました。」

商社に興味ある人へ向けたアドバイ

J「参考にさせていただきます笑。最後に、商社に興味があるという方々へのアドバイスをお願いします!」

ISHICO「そうですね。3つあります。配属について、商材ライフサイクルについて、転職の上限年齢についてです

まず配属についてですが、これは商社に入社する以上、不確実性が高いものとして受け入れてください。多くの場合はコントロール出来ず、希望していなかった部署への配属となる可能性が高いです。特に営業を希望しておりコーポレートに配属された場合は相当Unhappyなスタートなるでしょうね。

異動についてはないことはないですが、壁は高いです。他の部署へ行くと同じ商社といえどやっていることは全く違うのでスキルが全く活きない場合が多く結局は同じ部署に居続ける場合が多いですね。

例外的な場合としては部署が縮小になった場合などです。私がいた会社の場合は不動産の部署が縮小となり一気に20名ほど異動となりました。ただしこれは稀な例です。

次に商材ライフサイクル。資源のように数十年単位でやることと私のように数年単位で行うプロジェクトでは得られるやりがいやスキルは全くことなることになると思います。ライフサイクルが長い場合は100億円のプロジェクトを多くの人が集まってやるようなプロジェクトで自分が関係するのはそのほんの一部です。私がやっていたような数億円のプロジェクトの場合は運が良ければ最初から最後まで一人で完遂することが出来ます。大きいことをどうしてもやりたいという場合はライフサイクルが長いものを選択することになるかと思いますが、商売のスキルを身に着けたい場合や将来独立も見込む方はライフサイクルが短いものを選ぶと良いでしょう

最後に転職の年齢についてです。私は商社から転職するなら30歳くらいが上限かと思っています。それより上ですと給料も上がってしまい市場価値との釣り合いがとれなくなってきます。また7年くらい商社にいると牙も抜かれてしまいますよね。

私の同期の例で見ていくと、120人ほど同期がいて辞めている同期は20名ほど。2年以内に辞めた人は10名ほど。これは入社前思い描いていた仕事と全く違った場合ですね。進路は様々で教師になっている人とかいます。

次は家業を継ぐ人たち。これは辞める前提で勉強のため商社に来ていますね。5名ほどです。残りの5名が私のような人たち、独立を目指したりする人ですね。

まとめ

今回は総合商社から超少人数商社へと転職されたISHICOさんから様々なトピックについて語っていただきました。

何故商社へ入社したのか、商社でどのような仕事に携わり何を学んだか、キャリア感がどのように変化したのか、転職はどのように行ったか、最後に商社に興味がある方々へのアドバイスです。

ISHICOさんとは記事にしたトピック以外も様々な話題が盛り上がったので対談シリーズ、続けてリリースしていきたいと思います

総合商社から、超少人数商社へ転職したISHICOさんが語る総合商社から始まるキャリア(前編)

転職・キャリア

こんにちは、編集人J(コンサル)です。このメディアはアッパーミドルの方々のために高品質な記事の持続的な配信を目指す中で様々な方へのインタビューを通じ、キャリアを考えるという記事をコンテンツの1つとして発信していこうと思います。

まず第一弾は元総合商社、現超少人数商社へ最近転職されたISHICO(@ishico86)さん。ラムチョップを食べながらキャリアや結婚について話あってきました。

そもそも何故商社へ?

ISHICO「最初はコンビニ経営に興味を持ったんですよね。日本のコンビニと海外のコンビニと比較すると日本のコンビニは公共料金の支払いを始め様々なサービスを展開しておりライフスタイルに浸透していますよね。海外のコンビニの場合はまだ単なる小売店というレベルにとどまっており、大きなギャップを感じました。そこで日本のコンビニのノウハウを海外に展開することが出来れば大きな可能性があるのではと感じていました。

コンビニ経営と言えば三菱商事がローソン、伊藤忠ファミリーマートを保有し経営に関与するチャンスがあります。そこでそのいずれかに入社しようと思ったのがきっかけです。」

総合商社では食品関連トレーディングへ、海外勤務も経験

ISHICO「配属については面接でひたすらコンビニの話をしていたかいあってか、コンビニ経営に携われる部署に配属になることが出来ました。ただ後ほど詳しく話ますが、やりたいことに中途半端にこだわっている人は配属リスクの大きな総合商社は適していないと思います。本当に情熱があって強いこだわりがあり、他の人を納得させられるくらいのものを持っているか、配属は運命だと思ってどこでも受け入れられるかのいずれかという姿勢でないと後悔するかもしれません

同期でひたすらスニーカーの話をしつづけていて、スニーカーが好きすぎるという人間はスニーカーに関わる部署に実際に配属になることが出来ましたがそのくらいの蒸熱がないと配属をコントロールするのは難しいと言えます。

商社では食品関連のトレーディングに主に携わっていました。簡単に説明すると海外の展示会などへ出向き日本で販売できそうなブランドと販売権益獲得の交渉を行い契約。そこから先はどこで販売するかという販売戦略の構築、流通先の確保、貿易実務とまさに川上から川下まで全てに広く携わりました。

ここでは資源のように数十年単位というような投資案件ではなく、数年のサイクルでブランドの発掘から販売までを少人数で実行出来たため、商売の全ての商流に浅いながらも広く携われたことは非常によい経験だったと思います。」

総合商社の競争力とは?

J「商社についての知識が浅くて申し訳ないのですが、要は日本における販売代理業務ということですよね?資源のように大きな資本が必要なビジネスと異なり強い差別化があるように思えないのですがそれでも儲かるとはどのような構造になっているのでしょうか?」

ISHICO「商社は川上から川下まで保有しているのが強みですね。例えば鶏肉を日本で販売したいと考えればKFCを保有している三菱商事がハンドルすれば流通先まで一気に抑える事ができます。コンビニに流通させるような商品を扱う場合はコンビニを保有している商社に話をすると話の通りは早いでしょう。これがトレーディングについて商社が持っている差別化要因と言えますね。

このビジネスの課題といえば今説明した内容を地道にやっていけば収益は上がるのですが川上から川下まで自分でハンドルしているためやや労働集約的になりがちで自分一人があげられる収益に限界があるところですね。それを防ぐために資本参画などの提案はしてきましたが簡単ではありません。

投資について少しコメントしておきますと、商社のM&Aや資本参画はゼロからではなく、従来からのトレーディングの延長で投資することが多いです。とある食品ブランドを買収した案件は長らくトレーディング業務を行っていてその権益を守るための買収でした。

トレーディングだけやっているとブランドオーナーの方が立場が上となるため儲かりだしたら自分で流通までやってしまったりするんですよね。それを防いで収益を上げ続けるためには資本参画が必要となってきます。

食品業界は従来、ドメスティックなマーケットであり、外資系の参入障壁が非常に高いです。だからこそ、ある程度グローバルなネットワークを持っている商社を起用することは外国のメーカーにはメリットがあるかと思います。また日本の問屋は歴史的にも非常に内向き(ドメスティック)な体質なので、為替リスクを取るような組織体制にはなっていない事が多いのも商社が介在できる理由かと思います。在庫リスクはすなわち、売れ残り➡︎廃棄となるリスクが高いのが1番怖いですが、その分当然利益率も高くなるので、人件費の高い商社(笑)がトレーディングをやる場合は在庫リスクは取るべきかなと思います。勿論扱う商材にもよると思いますが。

後半に続く

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